株式会社オカザキヨット裁判(以下オカザキヨット、又はオカザキと称す)

 
(本件は、小豆島の岡崎造船とは一切関係ありません。)

新西宮のオカザキヨットは、主張をころころ変え、でたらめな主張を「金地寛幸」は偽証を繰り返した。

修理を全てやり直したのにも関わらず、大阪高裁はオカザキヨットに支払った工事代金の内、ほんの一部の返還を命じただけであり、驚くべき事に、もし未工事であるならばこれは瑕疵ではないとしてその部分は却下された。全て判例違反であると、最高裁に全額返還を訴えたが却下され、私は訴える手段がなくなった。これは誤審である。大阪高裁の判決が正しいか、いつ同様の(ヨット以外でも)被害にあうかも知れない国民に、問うものである。

 
私はこのブログの準備中に、オカザキヨットの社長が息子に変わった事を知った。新社長になっていきなりこのブログでは気の毒だと思い、会社の対応が変わったか新西宮ヨットハーバーの事務所に新社長を訪ねた。しかし従業員だけしかおらず、新社長は横浜であると言う。
ネットで対応ができると言うので、TV電話で対談した。だが「この件はおやじに任せてある」と主張し話し合いにならない。「なんならおやじを呼びますから、そちらと話しますか」と言われた。私は、前社長に恫喝されていたので、会えば喧嘩になると困るので仕方なく引き上げた。・・・・要するに会社の対応は変わらないと判断し、ブログを立ち上げたのである。
 
 

オカザキヨット不良修理:マスト倒立編

1.初めに。

平成22年4月6日、私は四国松山沖で、夜中漁船に衝突した。この修理をオカザキヨットに依頼した。保険手続きをオカザキに依頼したところ、その内容も見せずに保険請求をしてしまった。しかし、高額な保険金を手にいれたにもかかわらず、その修理内容は全くでたらめであった。請負金額が高額ならば、施主もその金額に見合う修理を求めるものである。従って「その金額に相応しくない修理、これは瑕疵である」とされている。

2.オカザキヨットの不可解な行動

オカザキヨットは、マストを倒さねば修理できないとして、不要なマスト倒立工事を見積に入れ、まんまと保険金を手に入れた。しかしマストを倒し、再び立てたが、それは立てただけで、ステーの調整もせず放置された。必修であるターンバックルの緩み止めもされていない。当然割ピン保護テープも巻いていない。

平成22年6月16日11時頃、完成検査に行ったところ、マストは横たわっていた。ヨットのそばには、5tonクレーンが置いてあったが、運転手はいなかった。職人はライフラインを付けていた。ところが午後になっても全く立てようとしない。職人も来ない。怪しく感じた私は、しつこく待っていた。そのうちクレーンは、他のヨットのマストを立てに行ってしまい、二度と戻ってこなかった。職人も来ず16時頃になっても立てないので、オカザキヨットの「金地寛幸」を問い詰めたところ、しぶしぶ工事は出来ないと認めたので、船泊の予定をやめ、ホテルへ行った。

修理代は既に保険金で受け取っている。数時間あればマストを立てヨットを浮べ、我々を宿泊させる事ができるのにである。だがマストは、夜るこっそりと立て完成を主張した。どういう事か皆さんはどう思いますか。

写真:新艇の時M社が行ったマスト立て、簡単にあっという間に立ち上がり、1時間後には、ターンバックルの調整も完了。後はターンバックルに割ピンをいれるだけでした。こんなに簡単に終わる工事です。もっとも時間がかかりすぎたら危険でしょうがない。これでオカザキは23万円かかるそうです。誰でも高額だとわかりますね。
マスト倒立M社 001


2.マスト倒立工事施工費

1)クレーン代

オカザキ  見積  230,000円

M 社   見積   57,500円

私は仕事で良くクレーンを発注していた。だからM社の見積もりが妥当だとわかる。オカザキは4倍ものクレーン代請求である。これを見た私はオカザキヨット社長を問い詰めたが「保険用である」といったまま、説明しないのである。これを聞いた私は、衝突した漁船の保険会社との交渉用かと勘違いし、そちらの方は保険会社同士が話せばよいと考えた。これが間違いの元で、オカザキはまんまと満額の保険金を手にいれた。

 

2)マスト倒立作業費

オカザキ  見積  400,200円

M 社   見積  165,600円

オカザキは3倍もの保険金を手に入れてどのような倒立工事をおこなったか。

 

2.M社の調査・修理結果報告書

 

3.マスト立てに伴う不良工事。

マストは、見積初めの項目であったが、後にしたなぜなら、様々な問題を列記しなければならないので、その列記が正しいか読む人に事前に知って欲しいからである。

1)  フォアステーがゆるゆるであった。

h27.5.28 大阪高裁「金地寛幸」陳述書

・・・元々のステーの長さを測り、その長さでステーを作成するという作業ですから、フォアステーが長すぎて、フォア・バックステーが緩くなり、サイドステーを強く張るという事はありえません。

(コメント)

高裁では更にでたらめな主張を押し通そうとしている。フォアステーはジブファーラーのドラム位置を上げるため、ロングトグルリンクルという、板金物に付いている。この金物を「金地寛幸」は使用するとは知らず、捨てたと証言している。(オカザキヨットの知識はこの程度)さすれば、前のフォアステーと同じ長さの物を作れば、金物の分だけ短くて取り付くわけがない。尼崎地裁では、「そうと知らずにマストトップから、船首金物までぎりぎりに測った」と証言している。

何も知らない人は、これを「金地寛幸」の勘違いと思うかも知れない。しかしそうではない。既にでたらめであると証明された事を、再度取り上げ、他の物への質問を封じるための作戦である。

詳しくは

オカザキヨット不良工事:フォアスティー・ジブファーラー編で投稿済み

ゆるゆるであったことは、裁判でも認められた。

2)  バックスティーもゆるゆるであった。
 フォアスティーが緩ければ当然である。


3)  サイドは、以前よりきつく締められていたので、隔壁が歪んだ。

前後のワイヤーがゆるゆるならば、船体が横に膨らむ力が弱くなる。従ってマストを固定しようとすると、後はサイドを以前より強く締付けねばマストはぐらぐらになる。これが理屈である。

4)  各スティーのターンバックルには、緩み止めの割ピン等が付けられていなかった。
全く常識を無視した修理である。

5)  アンテナ線は倒した時、外したまま接続しなかった。

接続しなかった証拠があるにもかからず、証拠もなしにあくまで接続したと主張する厚かましさ。(オカザキヨット不良工事:アンテナ編で投稿済み)

6)  風向風速計のケーブルは、倒すため切断したので、再び接続したが接続不良のため故障した。
「取り付けた時は作動した」と主張した。当然だろう。しかし出航する時は既に接続部分が抜け落ちていたが、不良工事を認めようとしない。

オカザキヨット不良工事:風向風速計編で投稿済み

7)  風向風速計が故障したため、自動操舵の情報が変わり、危うく貨物船に衝突する処であった。
見張りについていた妻が「船が衝突する」というのであわてて甲板にでると、船の向きが変わっていた。あやうく悪夢の再来になるところであった。

8)  その倒立費用は極めて高額であった。

 

これらはいずれも、マストを倒さねば起きなかったクレームである。私はオカザキヨットが不要な保険金を受け取るための犠牲になった。

 

4.マスト倒立工事

この程度の工事でマストの倒立工事などあり得ない・・・・。私は、M社の見積書を見ていて、マスト倒立工事が見積もられていない事に気付いた。
聞くと、この程度の工事でマストの倒立は必要ないとして見積もらなかったそうである。

「舵」等を読んでみると、確かにジブファーラーの交換等、素人でもマストに登って交換している。

〇 オカザキヨットの主張

H24.8.31 尼崎地裁「金地寛幸」陳述書

➃ マスト脱着・クレーン費用

被告からは、マストを倒す必要はなかったという主張がありますが、フォアスティーやウインデックスなどの交換があり、マストトップの作業が必要ですから、通常はマストを倒しての作業となります。保険会社もマストを倒しての作業が必要であることは認めてあります。

(コメント)

こんなこと全くのでたらめであることは、ヨットマンなら誰でも知っていることです。「通常はマストを倒しての作業となります」ほんまかいな。・・・・「金地寛幸」私に頼まれて、マストに何度も職人を登らせたではないか。

又、ウインデックスは交換しなかった。フォアスティーは長すぎた、風速計センサー故障のため、2度もマストに登る事になった。「金地寛幸」がおこなったマスト脱着作業、クレームを増やしただけで、結局は全てやり直し。
正しく立てる能力もないのに、何のために不要なマスト倒立をする必要があったのか・・・「全て保険金目当てである」と考えるのが当然である。・・・・・私は犠牲になった。
 

5.ターンバックルの緩み止めがされていない。

各ステーのターンバックル8個は、全く緩み止めがされていなかった。こんな状況では、6月神戸へ行った時、完成検査など出来る分けが無い。しかしオカザキは、6月16日に完成したと主張した。結局6月19日にはかねて頼んであったスクリュー改造の試験運転を行っただけである。オカザキはマストだけではなく、ジブファーラーも完成していないにも関わらず、この時「完成検査を受け何の問題も言われなかった」と主張した。当然だろう。スクリューの性能検査なのだから。完成検査はセールを付けてから受けろ。

写真:バックステーもターンバックル。緩み止めがない。
ターンバックル限界 001

写真:シュトラウド(サイドステー)。緩み止めがない。
割ピン小さい 001
ターンバックルに付いている割ピン。全く小さくて写真では判断しにくい。当然ターンバックルの胴に割ピンがかからず、緩み止めになっていない。これでは緩み止めではなく抜け落ち止めである。「ヨット」という言葉を入れて株式会社オカザキヨットと称していますが、その技術の幼稚さ、全くヨットの事を知らない会社なんですね。

 

6.シュトラウド(サイドステー)を締めすぎて隔壁を歪めた。

〇 オカザキヨットの主張

H23.3.28 オカザキ準備書面1

被告は、サイドステーの締めすぎにより船体が歪んで寝室ドア等が閉まらなくなったと主張しているが、本件ヨットを引き渡す前に、原告が確認した際は問題なくドアは閉まっていた。ドアが閉まらないとすれば、それは湿気により木材が膨張したためではないかと思われる。なぜなら、本件ヨットは、修理の際も結露が見られ、喚起のいいほうではないように思われたからである。

(コメント)

湿気のせいにしたか。それなら方々から雨漏れをさせたオカザキのせいだろう。雨漏れの件は、バウハッチの時もでてくるが、これはこの「マスト編」の次に、今までの雨漏れの原因を纏める。

 私は事故後、船首寝室のドアが開閉で来た事は確認している。

なぜならば、このドアを閉めなければ、ロッカーの扉が開けず、船を降りるための荷物が出せないからである。「金地寛幸」もドアの開閉が出来た事は認めている。

 6月16日検査で新西宮ヨットハーバーへ行ったとき。

船が未完成で検査をしなかった。私の船は、当時クーラーが付いていなかった。従って6月の時は暑さのため、ドアは明け放されていたので、この時ドアが既に開閉できなかったかは分らない。

但し、隔壁と直角に付いている、トイレのドアは問題なく開閉できた。隙間がどれだけあったかは不明だが。

9月5日の検査時。

私は建築屋である。だから検査というと無意識にドアを開閉する。この時、ドアの開閉が出来ない事が分かった。トイレのドアはまだ開閉で来た。検査が終わり夕方ホテルに帰ると「金地寛幸」から電話がかかってきた。この時ドアが開閉できないので見てくれと伝えた。ところがこのことについてオカザキは「裁判になってからいつのまにか言い出した」と主張を始めた。全くの大嘘である。

写真:オカザキが直そうとしないので、こちらで直そうとして送った見積である。「ドアの補修項目」がある。私は、9月5日以降、10月16日まで神戸へ行っていない。即ち9月5日の検査で見つけなければ、9月30日に見積書を書ける分けがない。・・・・「金地寛幸」偽証するな。

 9月再修理見積書 001

この見積書紛失して困っていたが、オカザキが提出してくれて良かった。感謝。

 

10月17日、強引に引き取り福岡へ回航したとき。

R社の指摘があったので、10月16日、新西に着くなり、すぐドアを調査した。もちろん船首寝室のドアは、開閉できない。更に驚いた事に、前回開閉できていた、WCのドアも開閉困難になっていた。歪みが進行しているのである。・・・明らかですね。

早く、M社に証拠を取集させて直そうと10月17日福岡へ回航した。

(コメント)

検査4日後の9月9日、修理の件で「金地寛幸」に電話をしたが、やり直す気が全くない。もう「金地寛幸」相手ではだめだと感じた。M社には「持ってくれば修理してあげます」と言われていた。そのため福岡へ回航し修理する事を考えたのである。

実は、このドアが開閉できないのは、隔壁の歪みだと気付いた私は、これを調査し直してもらおうと、9月13日新西のヨット仲間に、修理業者を紹介してくれるようお願いした。しかし、新西でオカザキのやった修理を引き継ぐ業者はいないだろうと断られた。だが私は、以前このヨットマンに紹介された、場外のR社を無理やり紹介してもらい、承諾してもらった。しかし2日後詳しい打合せをしようと電話すると、やはり修理はできないと断られてしまった。この時「もし船体が歪んでいるのならば、早く直さないと癖になり元に戻らなくなる」と言われ、福岡への回航を急いだのである。

 

H27.9.27 大阪高裁「金地寛幸」の証言

護士:ステーを張りすぎて、強く締めすぎて、船体がゆがむということは
    あり得るんでしょうか。

金 地:強く張りすぎた場合はあります。

弁護士:オカザキヨットで修理をした際に、ステーを張りすぎたという事実は
    ありますか。

金 地:ステーは適正に張っております。

(コメント)

調査・修理結果報告書でフォアステーが緩かったと指摘され。判決でも認められた。

なにをでたらめな証言をしているのか。フォアステーが長すぎて、ターンバックルはもう回転しない状態まで締付けられているのに、ステーはまだゆるゆるであった。

 

7.オカザキヨットはマストの立て方を知らない。

H23.8.25 オカザキ準備書面4

(オカザキヨット、マストの立て方説明)
・・・・ジブファーラーは、フォアステーに巻きつけられるような形で取付けるものであるから、一体のもの(=セットで購入するもの)である。

(コメント)

「=セットで購入するもの」こんなことは、嘘であることは、ヨットマンなら誰でも知っていることである。注文書もフォアステーを注文していないではないか。


(続いて)

これらをどのように組み立てるかというと、

ⅰ マストを真っすぐ立てる(マストの高さは決まっており調整は不可)

ⅱ マストがまっすぐ立っている状態であることを確認しながら、船首側の
  フォアステー(ワイヤー)と船尾側のバックステー(ワイヤー)を張る。

ⅲ フォアステーとバックステーが張れたら、フォアステー(ワイヤー)にジブ
  ファーラー(フォアステーに巻きつけて帆を収納するタイプ)を取り付ける。

  ・・・・・という流れになる。

 

コメント)

オカザキヨット、おかしいだろう。オカザキが付けたフォアステーは、ターンバックルが付いていない。従ってマストを前方に倒さなければフォアステーを付けることは出来ないだろう。ましてマストを真っすぐ立てながら・・・。もうすでに立てる前からフォアステーの長さが決っているではないか。マストが真っすぐ立っている状態を確認しながら、バックステーを調整できる分けがない。マストを真っすぐ立てた状態でフォアステー取り付くならば、フォアステーは長すぎ普通後ろへ倒れてゆくだろう。だからバックステーターンバックルの長さが不足した。それならジブファーラーがゆるゆるで、ゆらゆらとゆれていたことも納得がゆく。(ターンバックルを大きな物に付け替えるとバックステーもそのぶん切り詰める必要がある)

オカザキヨットの知識はこの程度である。

 

7.まとめ

9月5日私が、ドアが閉まらなくなっていると伝え、調べるように指示した時、すぐにステーを緩めれば、少なくともWCの壁まで歪むことはなかった。オカザキは故意にクレームを放置した。それは、他の部分も放置されたことからも明らかである。オカザキは、無線機を結線することだけ指示を受けたとしている。その時ポールカバーが壊れている事を知りこれを直して修理を完成させたと主張した。だがこれも全くの嘘である。まずポールカバーは、6月初めての検査で既に外されたままで、洗面所に放置されていた。9月5日には無かった。即ち少なくとも9月5日以前から修理に出されている。「金地寛幸」がやったとする無線機の接続は私がやった。表のアンテナ線は、オカザキがやるべきなので「金地寛幸」になおすよう伝えた。だが直さなかった。即ち、全く最後の仕上げをせず、私の指摘を無視したのである。

マストの倒立をしなければ、このような被害は出なかった。それにも関わらず、工事に問題はないと主張するオカザキヨットは異常である。

 

8.判決

1)尼崎地方裁判所判決

  判決理由もなく却下されたため、上告した。

2)大阪高等裁判所
  後日精査してから掲載します。

 

「オカザキヨット不良工事」次は、「隔壁の歪み編」を予定していまが、その前に、オカザキが主張する「湿気説」その原因「雨漏れとりまとめ編」を投稿します。