燃料保管箱作り変えました

ヨットの皆さんは、ポリの軽油缶どうしていますか、ころころ転がって困っていませんか。
私、予備燃料保管に4個用の収納箱を自作して使っています。以前「銚子~小笠原~沖縄」間のトライアングル航海した時、時化で荷崩れしポリ缶の口から軽油がもれ、ロッカーの中を汚してしまったからです。
今回、軽油缶の保管箱を作り変えました。10年前作ったポリタンク4個用は古くなったことと、その時、宅急便で輸送の為、箱の三方の寸法合計160センチに抑えなければなりませんでした。大きさを詰める為箱を構成する合板は5.5ミリ使っていました。こんなペラペラな合板で作っても箱になると十分な強度ありました。でもよる年月と、更に何度も解体組み立てを繰り返したので、ネジ周りが痛んできました。・・・・・それに見た目弱弱しそう。
作り変えるに当たって、このさいもっと丈夫にする事にしました。合板は9ミリ、支柱は松から水に強いヒノキへ。ポリタンクも軽油専門の物に。・・・・・箱無ければ、軽油缶勝手に暴れまわりますからね。
この保管箱、使わない時は分解して小さくし、保管。軽油缶は空いている隙間に隠してしまえばよいので便利、当然軽量。作り変える機会に皆さんにもう一度紹介したいと思います。
基本は、ポリタンクの大きさ+合板の厚さの大きさにして、寸法を最小限に抑える事です。従ってこれ以上小さくするのは不可能でしょう。高さは高くして、ポンプ収納するのも良いでしょう。その場合柱だけ高くするのではなく、回している合板幅広くしてください。軽油缶抜け落ちますからね。・・・・・土井化成のポリ缶と、いつものようにJWキャド使って設計しました。

軽油箱正面図 001
 正面図

正面の合板幅は372ミリとなっています。
この部分が、軽油箱の基本形です。この部分解体しないので、ヒノキの支柱としっかり四角く結合します。









今回は、接着剤も使いました。高さは、蓋があるので、少し高くして、ポンプを入れてもいいですね。

側面L型側板っての有ります。これで正面と裏面を接続します。結合ヒノキ18×18と細いので、解体する時、この部分は解体しません。

軽油箱側面図 001
 側面図

側面側の合板幅は548ミリです。底板と一緒にL型に組立、この部分は解体しませんので、しっかりと結合します。
























軽油箱上面図 001
上面図

底板の幅は548ミリ、これと側板、18×18棒でL型を構成します。棒は面取りしないとポリの角にぶつかってしまいます。











タンクと合板の隙間は1ミリしかありません。軽油を入れるとポリタンクは膨らむので、ピッタリの大きさになります。

写真 私の汚い工作室
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本来、ポリタンク4個ですが、今回は寸法の合計160cmを3㎝オーバーするので、クロネコは送ってくれません。



しかたないので2個入れてコンパクトにして送りました。あと2個はネットで買い送ります。

輸送用に仮組。これで材料一式入っています。
上の合板にCとDの文字がうっすらと見えます。組み立てを素早く行うためです。
塗装していない合板は、今回の輸送の為の仮合板。向こうで捨てます。

長崎までやって来た、軽油缶収納箱込み立てです。

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ヒノキの柱20×20にしましたが、凄く細いでしょう。でも前回は松の18×18、かなり丈夫になったはずです。



正面の合板幅は、ポリタンク幅+2ミリ=372ミリとなっています。
4ミリのネジ使うので、ネジ穴は必ず開けて下さい。檜細くて割れますからね。
L型の縦長の部分は底板です。ここは18×18の棒で接続しています。(写真は、組み立ての為底が上になっています)
四角く作った前面が基本形で、解体する必要ないので、今回は耐水性ある接着剤も使いました。これにL型を付けて組み立てます。
L型の長さは、ポリタンク幅+合板2枚の厚さ+2ミリ=548ミリと、ほぼピッタリの長さです。タンクは軽油を入れると膨らむので、隙間2ミリは完全になくなり「ズズズ」と音を立ててピッタリ納まります。ここがポイントです。柱やL型部接続棒は、軽油缶のアール部分に収まる予定ですが、ぶつかる部分は面取りして交わします。
箱の底も全面に合板貼っていません、ポリ缶両端で支える。これで充分です。雨水溜まりますからね。

写真 上にも合板を回し蓋(左)を付けて完成です。隙間だらけ、これでは箱とは言えませんが、軽くする事ができました。

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左側、蓋の付け根の合板幅は、9㌢ではなく12㌢と補強しています。






12㌢あるため、灯油缶の斜め部分が合板から抜け落ちるのを防ぐ役目も果たしています。(タンク逆ですね)

丁番は、以前小さい物を使い、抜け落ちて困ったので、今回は中型
ドア用の大きい物を使いました。

経験から言えば、9ミリ合板に長さ9ミリネジで丁番取付は強度不足で抜け落ちてしまいます。有効長が足りません。15ミリを使い、飛び出した部分はグラインダーで削り取って下さい。この部分は、解体しても外す必要ありませんから。ここポイントです。

IMG_1690
箱の底に滑り止めを貼るのもポイントです。これでかなりの時化でも、箱がズレる事は有りません。





しかし、嵐になると転倒するのでその場合、アイを付けて固定します。箱の隙間から、小さくアイ金物見えますね。
普通の航海ではそんな事は起きないでしょう。

IMG_1693
入港時には、海図や双眼鏡置き場。海が穏やかな時はこの上にビール缶があります。





但し火気厳禁ですからね。この上で焼き肉なんてしないように。その時は軽油缶岸壁に降ろしましょう。

丁番は、以前小さい物を使っていました。パタンパタンと開け閉めすると、ネジが緩んで、抜け落ちて困ったので、今回は中型ドア用の大きい物を使いました。
蓋がパタンと開き、垂れ下がっても枠に無理がかからない丁番選んでください。
軽油箱ビール

キャビンから見るとこんな感じ。時化の時は、ロープで固定する代わりに、箱の向きを変えてもいいと思います。





滑り止めを付ける前は、ロープだけで固定していましたが、時化ると底がズルっと滑って転倒していました。・・・・5.5ミリ合板、それでも箱壊れませんでした。グイっと掴んで戻していました。今回は9ミリです。余裕だと思います。
箱滑り止め

軽油箱ネジ
この滑り止めも、結構効果ありました。

















解体
こんなパーツに解体します。

















軽油箱収納
そして適当なパーツごとにネジ止め。私は2個にまとめています。余ったネジは、ヒノキの柱に穴揉んで止めておき、次回の組み立てに使います。(穴揉みしないと柱にヒビ入ります)



この作り方は、20㍑軽油缶4本用です。80㍑の予備燃料確保。私の船2,500回転で24時間航海できます。8時間×3日間てとこかな。船のタンクは148㍑、船の底には20㍑×2缶の非常用燃料を隠しています。合計268㍑、この量で長崎~奄美大島まで航海しても、十分余裕があります。これを応用して、縦長・横長と色々な物を作ってみて下さい。
後、簡単な直射日光カバー欲しいですね。すっぽり覆ったら高温になるでしょうし。今度作ったら写真追加します。今は港で滞在伸びたら、適当な日除けカバー掛けています。


しかし軽油缶の高さ割り出す事、これに一番苦労しました。結局2缶買って、高さ(×2とはなりません)や幅を計測しました。ネットに乗っている数値、色々ありますからね。

軽油タンクは、土井金属化成のワイド20㍑を使っています。軽油注文する時18㍑より計算が簡単?。ワイドは、2段に重ねた場合高すぎず、安定しているからです。但し2段重ねは違反だとの話もありますのて、自己責任でお願いします。

もしそれが本当であれば、土井金属化成さん。2段積できなければ保管に困ること多いので、2段重ねの許可取って下さい。お願いします。

燃料箱を解体してしまう時は、使ったネジ、全て、支柱に止めておきます。ステンネジ、何度でも使えますからね。

私、材料切断する時、今は基本自分では切断しません。ホームセンターで幅90ミリに何本もカットしてもらいました。30㎝まで切断できる押切持っていますので、長さだけ自分でカットしています。以前は自分てやっていましたが。切断面の直角が正確に出ていないと、組み立てて、調整するのに時間かかりすぎ、出来も良くありません。・・・・・ホームセンターで長物、正確にカットしてもらうと、もう組立キットの世界で、出来が全く違います。・・・・・・押切、どうしてもっと早く買わなかったのかと後悔しています。
IMG_1752
これで切断するとピタッと合って気持ちいいですよ。
僅かな量カットして調整も簡単です。










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沢山のネジ穴を正確に開けるため、こんな小道具作っています。
プロはいちいち寸法測りません。間違えて高級材ダメにしたら、大損害ですからね。

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こんな風に当てて、裏からドリルで穴開けます。



でも、ヒノキの棒には定規使わないで下さい。合板の穴、手で開けた場合、ドリル必ず斜めになっていますからね。
穴を開けた合板当てて、ヒノキの棒に穴開けて下さい。
後は、解体する前に必ず組立用の番号コーナーに書き込んで下さい。ネジ穴一致しないとだんだん穴大きくなって、箱に緩みでますからね。
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ちなみに、これは本棚を作るための定規です。
以前よく本棚作っていました。これを使って、方立部分を挟んで、右に寄せて丸鋸通し、左に寄せて丸鋸通すと簡単に本棚の溝いくつでも作れます。定規に鋸目の跡付いています。いちいち寸法測りません。必ずもう一方の方立も、同じ高さに溝が掘れますからね。間違いがないのがいいですね。

それにしても、クルージングで目的地へ、燃料心細い。・・・・燃料満タンになるとポパイのほうれん草みたく、凄く元気でませんか。僕はでます。ですから、到着すると、すぐ潮位確認してスタンドに予約します。・・・・・積み下ろし楽になりますからね。

追申
高さちょうどいいからって、この上で焼き肉やらなで下さい。焼き肉はポリタンク降ろしてからやって下さい。

カザキヨット裁判」も読んで下さい。     俺は5年間頑張りました。
裁判所の判決がいかにひどいものか皆様に考えて欲しいと思います。手抜きに関し「未工事で有るとすれば、これは瑕疵ではない」との理由で却下された。工事代金は返してもらえなかった。このとんでも判決。偽証だと明らかなのに、それを注意しない裁判官。民事では偽証罪が成立したことがないでたらめさ。オカザキヨットは分っているから、偽証を繰り返し尋問時間を浪費させる作戦。・・・・・・だから悪徳業者は減らないんだ。

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2020年4月9日 工作室
今年は春のクルージング止めました。武漢ウイルス怖いですからね。行く時は良いのですが(逝く時って変換されました、縁起でもない)、帰り酷い事になっていたら大変ですからね。・・・・と思っていたら、福岡で緊急事態宣言。長崎~北海道へ帰るには福岡空港使います。長崎~神戸~札幌ってコースもありますが、兵庫県が緊急非常事態宣言。・・・・中止して良かった。ホッとしています。
その代わり、私自慢の工作室20年ぶりに整理整頓しています(できた当時は)・・・あまりにも汚すぎます。使い物にならなくなった、材料や工具も発見。ボロボロのノミも・・・・もし整理整頓する事が出来ましたら紹介します。


2021年1月8日 昨年12月ヨットに行って、もう一つの軽油保存箱改造してきました

ひそかに船底に隠してある燃料。これ非常用の予備燃料で普段は使いません。この度軽油携行缶ワイドタイプの低くて寸胴な物に4個交換しました。でもこれは長期クルージング用で普段はバラバラにして船底に保管してあります。
しかしその他に非常用の予備燃料も積んでいます。こちらはロッカーの底に隠してあります。こちらの物は逆にスリムタイプって背の高い20リットル(今までは18㍑2個)に交換しました。背の高い方が船底から引き吊りやすいですからね。当然箱の高さ合いません。これは支柱だけ送って後はヨットに行って直接改造しました。
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此処が、非常用燃料置き場。床が斜めなので、安定するように水平に床板貼ってます。
















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軽油携行缶20リットルに変えたため、高さ高くなって、携行缶飛び出しちゃいました。柱部分を高い物に交換し、幅をカットして小さくして蓋被せました。・・・・その上に船具。ここに燃料40㍑あればなんとかなる。頼りになる奴です。


カザキヨット裁判」も読んで下さい。     俺は5年間頑張りました。
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