jinnsei-okinaのblog

多趣味な男です。人のやっていることを見ると、なんでもやりたくなる。最後の趣味がヨット。趣味で忙しすぎて、これ以上増やせば仕事をしている時間がなくなると思い、避けていましたが、50代の時、会社で干されたのをチャンスに一級船舶免許を習得。免許習得とともに、カタリナ320を購入、翌年着岸も満足にできないのに日本一周などしてしまいました。2度のリストラをかいくぐり(石油ショック・バブル)ついでに自分で会社まで作ってしまいました。この間二つの会社から給与をいただき、無事定年退職。現在は「農業+カタリナ350」で自由気ままな人生を送っています。

タグ:小笠原航海

 

 株式会社オカザキヨット裁判(以下オカザキヨット、又はオカザキと称す)

 
(本件は、小豆島の岡崎造船とは一切関係ありません。)

新西宮のオカザキヨットは、主張をころころ変え、でたらめな主張を「金地寛幸」は偽証を繰り返した。

修理を全てやり直したのにも関わらず、大阪高裁はオカザキヨットに支払った工事代金の内、ほんの一部の返還を命じただけであり、驚くべき事に、もし未工事であるならばこれは瑕疵ではないとしてその部分は却下された。全て判例違反であると、最高裁に全額返還を訴えたが却下され、私は訴える手段がなくなった。これは誤審である。大阪高裁の判決が正しいか、いつ同様の(ヨット以外でも)被害にあうかも知れない国民に、問うものである。

 
私はこのブログの準備中に、オカザキヨットの社長が息子に変わった事を知った。新社長になっていきなりこのブログでは気の毒だと思い、会社の対応が変わったか新西宮ヨットハーバーの事務所に新社長を訪ねた。しかし従業員だけしかおらず、新社長は横浜であると言う。
ネットで対応ができると言うので、TV電話で対談した。だが「この件はおやじに任せてある」と主張し話し合いにならない。「なんならおやじを呼びますから、そちらと話しますか」と言われた。私は、前社長に恫喝されていたので、会えば喧嘩になると困るので仕方なく引き上げた。・・・・要するに会社の対応は変わらないと判断し、ブログを立ち上げたのである。
 
 

オカザキヨット不良修理:船体FRP損傷編

1.初めに。

平成22年4月6日、私は四国松山沖で、真夜中漁船に衝突した。この修理をオカザキヨットに依頼した。保険手続きをオカザキに依頼したところ、その内容も見せずに保険請求をしてしまった。しかし、高額な保険金を手にいれたにもかかわらず、その修理内容は全くでたらめであった。請負金額が高額ならば、施主もその金額に見合う修理を求めるものである。従って「その金額に相応しくない修理、これは瑕疵である」とされている。

FRP材料・ドックハウス補修・ハル補修の三項目に分かれて見積もられているが、それぞれが関連しているので、一緒に掲載する。

2.FRP材料。

FRP補修という言葉が出てくる。一般には、FRPの船体の傷を直すと考えられ、今回のように、傷が浅い場合、その方法は、FRP材料を使うのではなく、パテ処理をし、その上から塗装するのが普通である。再修理したM社もそのようにした。

しかし、オカザキの場合は、FRP材を使った補修で見積もられていて、オカザキもFRP材料を使ったと証言している。従ってFRP補修と表現されているものは、船体のFRP修理ではなく、FRP材料を使った修理である。

オカザキがFRP修理したとされる船体は塗装されているが、多くのくぼみが残っている。すなわちFRP材料を使わず、塗装をしただけで誤魔化したものである。

オカザキFRP諸材料費  57,500円

M社 塗装材料費     30,200円

 

3.ハルの傷を直さない。

オカザキFRP損傷部修理費  108,100円

M 社 FRP損傷部修理費   32,500円

3倍の保険金を受け取りながら、その金額に見合う修理をしたか・・・。酷いことに、FRP材料を見積ながら、傷をの窪みを埋めず、表面をを塗装しただけである。
従って船体表面はぼこぼこのままである。‥‥これが3倍もの保険金を受け取ったオカザキの修理である。

1) ハルの傷が、オカザキの未工事と証明できた。

 

オカザキは見かけだけ修理をしたまま、完成を主張し差直そうとしないので、やむを得ずこれを福岡へ回航した。再修理の内容としてM社から送られてきた、調査報告書の写真を見ると、船体に覚えのない傷がある。これは事故の傷以外に考えられない。しかし悪質なオカザキは絶対その傷を認めようとしない。オカザキは回航中に私が付けた傷だと主張し、卑劣にも私に責任転換した。しかし修理していない事は事実である。オカザキと私は当然修理していない事実を知っている。
この証拠を得ようと、半年ほど何枚かの写真を拡大して眺めたがどうしても傷が確認できず、証拠が見いだせずあきらめかけていた。

しかし、ある災害番組で「火山からの泥流がどのように流れるか、これを検討するために、写真の赤色部分を(光の三原色)強調すると、その谷間がくっきりと分かり、泥流がどのように流れるかも分かる」との放映を見た。

私もこれを利用できないかと思いつき、三原色の各色を強調したところ「青色を強調するとくっきりと傷が現れる」ことが判明。オカザキが傷を修理していない証拠を得た。

人の考えを横取りして工夫した成果であるが、自慢したい。他のトラブルを抱えている人も利用できる。ぜひ利用して下さい。

写真:青色を強調して分かった傷。今なら、傷のある場所が分かるので、写真を拡大するだけで、色を変えずともすぐ分かる。
ハル傷青色写真 001
青色写真は、
ゲートスタンション修理のため、引渡前の再検査が延びていた8月1日、新西宮ヨットハーバーに係留されていたヨットを、神戸に住んでいる姪に撮影してもらったものである。傷を直していないだけではなく、船名はシールにも傷がついている。張り替えていない証拠である。どうですか。誰が見ても同じ傷でしょう。しかしオカザキは、あくまで再修理で回航したとき、私が付けたと言い張った。

2) オカザキヨットの主張


H23.8.25 オカザキ準備書面4

「傷が数か所付いていた」とあるが、引き渡しの際には、そのような傷はなかった。・・・・・・本件ヨットを少なくとも西宮から福岡まで回航しており、その間傷が付いた可能性があることを指摘しておく。

 (コメント)

船名シールを張り替えなかった。即ち傷を直していない事を知りながら、何を図々しく私に責任をかぶせるのか。・・・・・全く悪質な会社である。

 

5.ドックハウスの傷をFRP補修せず塗装で隠した。

1) M社社との修理費比較。

オカザキFRP損傷部修理費  276,000円

M 社 FRP損傷部修理費   30,000円

9倍の保険金を受け取りながら、その金額に見合う修理をしたか。

 

私が、9月5日最後の検査に行った日は、日照りが強く、白い船体からの反射がまぶしすぎて、FRP材で傷を補修せずに、塗装だけで誤魔化していた事が分からなかった。元々傷は浅く、色合わせの難しいFRP剤を使う必要はなく、パテ止めして塗装すれば十分であった。その程度の傷である。オカザキは「請負金額を9倍に水増しするため」修理を難しくみせかけ見積もっただけである。(M社比較)
元々、この程度の傷にFRP材料を使って修理すること自体が難しい。色合わせも困難である。これをオカザキ程度の技術で出来るわけがない。

2) 傷が付いた原因。

傷は、漁船と衝突した時に、フォアスティーが切れ、そのためジブファーラーが甲板をころがり、傷ついたものである。更に波で前後ににも揺れた。このためジブファーラーがころがり、バウハッチとその前にも無数の浅い傷がついた。当然バウハッチは交換した。
この傷は、再修理のため福岡へ回航して気づいた。これに対してオカザキは、回航中に付いた傷であると反論している。オカザキの施工した塗装には全く傷が付いていない。どのような現象がおきれば、塗装の下に傷が付くのか。


3) M社の調査・修理結果報告書
ドックハウス報告書 001

4) 傷の状況

写真:このように、甲板には破損した部品飛び散った。
船首破損状況

写真:傷に、赤チョークを塗って細かい傷を分かりやすくした。
傷チョーク 001
テープで囲った部分に関しては、全く塗装されていなかった。

写真:比較写真上は、9月5日バウハッチの雨漏れテストをしていた時のものである。即ち引き取りの前との比較である。2つの写真は一致する。

ハッチ前傷 001
 

写真:バウハッチ横に塗装の塊、船体シートをめくった時気づかず、手に刺さった。

塗装塊 001
 

写真:尼崎地裁判決後、大阪高裁の資料を作成しながら、私は、このゲルコートがなぜ生じたか疑問を感じた。そこで従来の資料を調べ直したところ、事故前から付いていた事が確認できた。オカザキヨットには申し訳なかったが、それとは気づかずに、その様な物は無かったと反論するオカザキがおもしろい。

事故前の塗装魂 001
 

ただし、このような物があった場合オカザキは、塗装する時一緒に無償で直すか、そうでなければお客に知らせる義務がある。金額から見れば、無償で直して当然であろう。

 

5)オカザキヨットの主張

H23.3.28 オカザキ準備書面1

ハッチ前塗装不良の主張について、・・・・・・で述べた通り、原告はFRP補修をし、奇麗な状態で被告に引き渡している。・・・・被告が塗装を削り取る等した際にできたものではないかと思われる。

(コメント)

奇麗な状態で被告に引き渡している」・・あまりにも・ずうずうしい主張である。
バウハッチの所にあった、塗装の塊を証拠とするため、採集した作業を、他の部分に傷が付いた原因であると主張しているのである。オカザキの主張が出鱈目な事は、先に上げた写真のとおりである。更に削り取ったのはM社の職人あり私ではない。私はその状況を撮影していた。削り取る時傷がついたのならば、職人が付けた事になる。オカザキならいざ知らず、M社の職人が私の見ている前で付ける分けがない。


H23.8.25 オカザキ準備書面4

・・・・原告はいずれもきれいに塗装している。なお、ゲルコートのような塊4個については、原告が修理した時点ではなかった。想像ではあるが、顧客がどこかのハーバーで係留している際に、他のヨットが修理しており、その際に飛んできた可能性があると思われる。

(コメント)

事故前から、塊が付いていたのに、荒唐無稽な反論をしている。笑い話のような発想の反論である。雨漏れ検査の写真にも写っていた。よくも図々しく出鱈目を文書にして出せるものである。

続いて

なお、被告は、乙14号証において、塗装の塊が4個あったので、自ら削り取ったとのべているにもかかわらず、今回M社の調査結果には・・・・・塗装の塊4個については、顧客において取り除かれているにもかかわらず、また塗装の塊が4個あったとはにわかに信じがたい。この点については、M社は、実際に塗装の塊4個を視認していないにもかかわらず、顧客の説明だけを根拠に記載した可能性がある。

(コメント)

M社の「調査・修理結果報告書」の信用失落を図る工夫である。オカザキも汚い手を使う。私が事前に取り除いているのに、M社が見た分けがないと主張しているのである。

まず、削り取ったのは、10月23日。当然この時ヨットは再修理のため、福岡に到着したばかりであった。削り取り作業をしているのは、M社の技術者である。報告書は彼が自分自身で削り取り書いた。写真の撮影者は私と記載してある。撮影しているのに削り作業を出来る分けがない。

 

H24.4.27 オカザキ準備書面

被告は、FRP修理をしていないと主張するが、修理はしている。傷があるという主張については、引き渡し後回航中に発生した傷ではないかと思われる。

(コメント)

あちらの傷も航海中、こちらの傷も航海中。私は航海中どれだけヨットをボロボロにするというのか。傷跡がくぼんだままなのに、何を主張しているのか。FRPを塗布したのならば傷などある分けがない。

続いて

また、塗装片・・・・・被告自ら塗装片を取り除いたと主張しているのに、M社でも塗装を取り除いており、なぜ取り除いたはずの塗装片が発生しているか不明である。

(コメント)

私の準備書面10で、M社が塗装魂を取り除き、私が撮影したと反論しているのに、しつこい。どこにそのように書いてあるか。オカザキは嘘がばれたと分かっても、しつこく反論を繰り返す。資料の数を膨大にし、争点をずらすためである。誰が塗装魂を取ったではなく。引き取る前からすでに付いていた。ほぼ塗装の施工、仕上がりに注意をはらっていない、おざなりな修理で有る事を、自ら証明した。

 

H24.8.31 尼崎地裁「金地寛幸」陳述書

被告は、FRP修理をしていないという主張をしていますが、きちんと修理しております。表面は傷がかなり付いておりましたので、ゲルコートを塗って研磨するという修理をしております。また、傷がついていたという主張もありますが、被告への引き渡し時点で傷など付いていませんでした。傷が付いたとすれば、引き渡し後回航中に傷が付いたのではないでしょうか。

(コメント)

オカザキヨットの従業員「金地寛幸」も、大嘘付きである。バウハッチ回りは誰も歩く処ではない。ジブシートも付いており、普通は歩けない。しかも初めから傷が付いていた証拠も歴然である。違うというなら、名誉棄損で訴えてこい。
更に、「ゲルコートを塗って研磨する」・・・・何を出鱈目な主張をしているのか。
FRP材料を使用したと主張しながら、「ゲルコートを塗った」・・・WWWW
FRP材料とは、ガラス繊維と樹脂の組み合わせであり、その上に塗られるものがゲルコートである。
・・・・・ゲルコートはFRPを構成する材料ではない。
FRP材料は使っていないと、自ら主張したも同然ではないか。
使いもしないFRP材料を見積もる事で、不要な施工費を水増しし、高額な保険金をだまし取った。・・・これを保険金詐欺とは言わないのか。


続いて

・・・そのような大きな塗装片が付着するような塗装の仕方をしていれば、塗装片以前に、塗装のムラが酷く、一見して塗装がおかしいと気付くはずです。他から飛んできた塗装片が付着すると考えられるのが一番考えられる原因です。

(コメント)

事故前から塗装魂が付いていたのは、アクア鑑定の写真で明らかである。それにもかかわらず「金地寛幸」は、「一見して塗装がおかしいと気付くはずです。」と主張。本人は全く気付いていないのならばその技術力が笑える。・・・もっとも手抜き修理のオンパレードである。気づいていない分けがない。


H27.5.28 大阪高裁「金地寛幸」陳述書

FRP修理がされていないとか、傷が補修されていないとかの主張がされていますが、そのようなことはありません。補修・塗装は外注しておりますし、

(コメント)

外注業者の請求書や領収書の提出を求めたのに、なぜ提出して証明しない。発注先も明らかにしない。簡単に主張が証明できるではないか。・・・修理をしていないのに、外注などできる分けがない。‥‥当然領収書などある分けもない。
オカザキは、私がM社に対して見積だけで、請求書もなしに支払ったことに対して、こう主張している。目的は「M社見積から減額して支払ったのではないか」という事である。これは私の信用を落とす為の作戦である。
「原告側の常識として、請求書がないというのはあり得ないことである。振込票を領収書にかえるということはあり得るとしても、その場合でも、領収書を発行するのが一般的である。」・・・請求書はないので、銀行の振込証明書を提出した。
人を批判するより、オカザキが請求書を提出すれば、裁判はもっと簡単になるだろう。ところで、オカザキさん、私の修理代600万円の領収書はいつ発行してくれるの。


続いて

・・・海に降ろした時点でぶつかって傷が発生する可能性はありますから、引き渡し後になんらかの要因で傷がついたとしか考えられません。

(コメント)

海に降ろしたのはオカザキではないか。その時傷が付いたとは考えられないのか。もっとも傷は手ぬき工事で直していないのだが。

 

6.ハルの船首部分の塗装、色違いがはなはだしい。

)最悪なハル船首部分の塗装
船首の塗装は最悪である。まるでほぺに白粉を塗ったように見える、明確な段差がある。私のヨットはまるで道化者である。これは証拠写真を見れば明らかである。私のヨットは、船体シートを掛けてあるので、バウハッチ周りは紫外線の影響が弱く白い。しかしハルの船首部分は直射日光が当たっているので、少しくすんでいる。
バウハッチの塗装は、修理部分の見わけがつかない。即ち色がよく合っているという事である。しかし、ハルの船首補修部分は他の部分より白く浮き上がっている。これを考えると、バウデッキ用に作った塗装は、バウデッキにマッチしたが、この白い塗料をくすんだハルにも使用したため、色違いが起きたと推測するが真実だろう。しかも、修理代を受け取っておきながら、船体マークを張替えなかった。そのため、ぼかし部分がとれなかった。このためはっきりとした色違いが生じた。


2)M社調査・修理結果報告書
ハルの傷報告書 001

3)証拠写真

写真:M社塗装との比較
塗装M社との違い 001

写真:船は湾曲しているので、正しくは下の写真のように塗装すればよい。上まで塗れば、上のぼかしはいらない。又、船体は湾曲しているので、一か所として同じ色に見える事はない。これを利用してぼかしを入れればよい。但しオカザキは保険金を受け取りながら、船名シートを張り替えなかったので、ぼかし塗装ができなかった。

正しい塗装テク 001
 
この写真は、アクア鑑定が新西宮ヨットハーバーで撮影したものである。


 オカザキヨットの主張

H23.3.28 オカザキ準備書面1

原告が撮影した引渡し前の写真(甲20)の通り、原告は、船首部分をきれいに塗装している。

(コメント)

写真が鮮明でない。ぼけている。

H23.8.25 オカザキ準備書面4

(M社報告書)・・・・「②左舷側・右舷側とも大きく色がちがっており、半円形に塗られた色の違いが明確に見え、適切なぼかし塗装もされていなかった」とあるが、(株)オカザキヨットは、いずれもきれいに塗装している。

(コメント)

第三者から「色の違いが明確に見え、」と指摘されていて、写真でもはっきりと見えるのに何を主張しているのか。しかも、保険金を受け取りながら、船名シートを交換しなかったという「詐欺行為」を働いたために、マークが邪魔でぼかし塗装が出来なかったくせに、なにをほざいているのか。

H24.8.31 尼崎地裁「金地寛幸」陳述書

FRP修理もしていますし、塗装もきちんと行っております。

(コメント)

数々の傷のくぼみが残っているのに、なにお偽証するのか。やっていない事は証拠写真で明らかである。

 まとめ

オカザキは、修理の邪魔になる船名シールを張り替える保険金を受け取りながら、はがさず、そのままにした。そのため適切なFRP修理ができなかった。又、修理を外注したと主張しながら、請求書や領収書を提出せず、外注先を明かそうとしない。すなわち、傷を直さず、おざなりに塗装して、修理していない事を隠蔽したのである。更に、回航中に付けた傷だとして、私に責任転換をした。誠に悪質な詐欺と言わずに、どこに悪質な詐欺があるのか。

 

8.判決


1)平成25年12月27日 尼崎地裁判決

  判決理由もなく却下されたため上告した。

2)平成27年12月18日 大阪高裁判決

 控訴人は、オカザキがFRP(繊維強化プラスチック)修理をしていないことが本件修理の瑕疵に当たると主張する。
しかしながらも仮にオカザキがFRP修理をしていなかったとしても、単に未施工であるというにすぎず、本件修理の瑕疵に当たるとはいえない。

コメント)

ウインデックスや交換や船名マークを張替え無かったのと同様、とんでもないでたらめな判決だ。純然たる手抜き工事ではないか。「未施工だから瑕疵にあたらない」こんなでたらめな判決があるか。
ある裁判官に教えられて私が参考にした。専門訴訟講座「建築訴訟」(民事法研究会)では、はっきりと「未施工も瑕疵である」とされている。・・・・・ここに書かれていなくとも当然瑕疵ではないか。やるべきことをやっていないから瑕疵なんだ。これは船名張替え単体の裁判ではなく、請負契約に含まれた一項目なんだから。

3)最高裁

これは明らかな誤審であり、このような判決は更に裁判をすることになると訴えたが却下された。

(コメント)
私は呆れて、再上告しなかった。これによって「未施工は瑕疵ではない」との最高裁の判断が確定した。・・・・手抜き業者がますます有利なった。裁判てなんなの。
オカザキヨットは工事をせずに工事代金を受け取る事に成功した。


IMG_0869大学の先生をはじめ、多くの裁判所判事が執筆しているこの本では、未施工も瑕疵であると記載されている。裁判所はこの本が間違っていると言うの。
「法律は常識である」ことを考えると、私はこの本は正しいと信じている。





















株式会社オカザキヨット。修理したと見せかけただけなんだから、FRP工事代金と材料費46万3680円返せ。このブログでいつまでも請求し続ける。絶対あきらめない。



 

「オカザキヨット不良工事」次は、「マスト倒立」を予定しています。

 

 株式会社オカザキヨット裁判(以下オカザキヨット、又はオカザキと称す)

 
(本件は、小豆島の岡崎造船とは一切関係ありません。)

新西宮のオカザキヨットは、主張をころころ変え、でたらめな主張を「金地寛幸」は偽証を繰り返した。

修理を全てやり直したのにも関わらず、大阪高裁はオカザキヨットに支払った工事代金の内、ほんの一部の返還を命じただけであり、驚くべき事に、もし未工事であるならばこれは瑕疵ではないとしてその部分は却下された。全て判例違反であると、最高裁に全額返還を訴えたが却下され、私は訴える手段がなくなった。これは誤審である。大阪高裁の判決が正しいか、いつ同様の(ヨット以外でも)被害にあうかも知れない国民に、問うものである。

 
私はこのブログの準備中に、オカザキヨットの社長が息子に変わった事を知った。新社長になっていきなりこのブログでは気の毒だと思い、会社の対応が変わったか新西宮ヨットハーバーの事務所に新社長を訪ねた。しかし従業員だけしかおらず、新社長は横浜であると言う。
ネットで対応ができると言うので、TV電話で対談した。だが「この件はおやじに任せてある」と主張し話し合いにならない。「なんならおやじを呼びますから、そちらと話しますか」と言われた。私は、前社長に恫喝されていたので、会えば喧嘩になると困るので仕方なく引き上げた。・・・・要するに会社の対応は変わらないと判断し、ブログを立ち上げたのである。
 
 

オカザキヨット不良修理:船名マーク張替え編

1.初めに。

平成22年4月6日、私は四国松山沖で、夜中漁船に衝突した。この修理をオカザキヨットに依頼した。保険手続きをオカザキに依頼したところ、その内容も見せずに保険請求をしてしまった。その中の一つが「船名マーク張替えである」。

オカザキは見かけだけ修理をしたまま、完成を主張し直そうとしないので、これをオカザキの影響のない福岡へ回航し修理をした。再修理の内容として送られて来た写真を見ると、船体に覚えのない傷がある。これは事故の傷に以外に考えられない。しかし悪質なオカザキは絶対その傷を認めないだろうと証拠を探す過程で、事故当時の写真にも、船体マークに同じ傷が付いていたことを発見した。当然船体マークは張り替えられていない。これをオカザキは回航中に私が付けた傷だと主張した。事故後の写真をざっと見た感じでは、マークの傷は、その先端が、桟橋と擦れた色滲みがわずかにあるだけで、これは事故の傷ではなく、拭き取れば奇麗になる。その程度であった。事実オカザキは張り替えずに私の目を誤魔化すことに成功した。但し、船体の傷が見つかるまでは。

船名にじみ 001

 

 どうですか、マークの先端が、わずかに色移りしているだけではないですか。シンナーで簡単にふき取るだけで充分です。オカザキはこれを利用しました。

 

2.船名マークの傷発見
偶然この写真で、マークに傷がある事が分かりました。どんな傷があるか分かると、簡単に他の写真の傷も分かるようになりました。
船名傷拡大 001


3.船名マークが張り替えられていない証明

この証明は、今となっては簡単である。事故直後の写真の傷と同じものが、アクア鑑定の写真、それとオカザキヨットが6月16日修理が完成したと主張した2か月後の8月1日、神戸の姪に撮影してもらった、写真に写っていたのだから。なお言えばこの写真で、傷をなおしていない事も証明できた。

写真:事故の二日後、10日後の保険会社の写真、8月1日写真、当然張替えなどやっていない事は、誰にも分かるでしょう。

 

船名マークまとめ 001 


4.壊れたパルピットで傷が付いた証拠
 
松山海上保安庁提出の事故写真。パルピットが船体にぶつかっている。
松山保安調査 001


5.オカザキヨットの主張
張り替えていない事を知りながらオカザキヨット以下のように主張した。

H24.4.27 オカザキヨット準備書面

「・・・上記FRPの補修について再修理が必要であり、併せて船名張替えが必要となったため、・・・・張替え費用の請求に問題はない。

(コメント)

この時点では、張替えていない事実に気付いていなかった。傷の再修理のため張替えが必要なので、その費用を返せとの争いであった。

 

H24.8.31 尼崎地裁「金地寛幸」陳述書 

・・・傷が付いていて再修理を要したというのであれば引き渡し後についたものと考えられますので、当社の修理とは関係ありません。

(コメント)

私は知らなかったが、「金地寛幸」は当然張り替えていない事実を知っていめ。それにもかかわらず否定する。偽証である。

平成25年1月15日、船名マークに傷がある証拠を提出してからは、船名シート張替えに関する反論を一切しなくなった。又、これに関する納品書・請求書の提出を求めたが、紛失したとして、決して提出されなかった。

  

6.まとめ

株式会社オカザキヨットは、保険金を受け取りながら、船体と船名マークの傷が僅かな事を利用し、汚れをふき取っただけで修理をせずに引渡した。更にその傷を回航中の傷だとして、私に責任を被せた。誠に悪質な詐欺と言わずに、どこに悪質な詐欺があるのか。

7.判決


1)尼崎地裁判決

 判決理由を示さずに却下されたので上告した。

2)平成27年9月4日 大阪高裁判決

控訴人は、船名の張替えをしていないことが本件修理の瑕疵に当たると主張する。
しかしながら、仮にオカザキヨットが船名の張替えをしていなかったとしても、単に未施工であるに過ぎず、本件修理の瑕疵に当たるとは言えない。

(コメント)

ウインデックス同様、とんでもないでたらめな判決だ。純然たる手抜き工事ではないか。「未施工だから瑕疵にあたらない」こんなでたらめな判決があるか。
ある裁判官に教えられて私が参考にした。専門訴訟講座「建築訴訟」(民事法研究会)では、はっきりと「未施工も瑕疵である」とされている。・・・・・ここに書かれていなくとも当然瑕疵ではないか。やるべきことをやっていないから瑕疵なんだ。これは船名張替え単体の裁判ではなく、請負契約に含まれた一項目なんだから。

3)最高裁

これは明らかな誤審であり、このような判決は更に裁判をすることになると訴えたが却下された。

(コメント)
私は呆れて、再上告しなかった。これによって「未施工は瑕疵ではない」との最高裁の判断が確定した。・・・・手抜き業者がますます有利なった。
オカザキヨットは工事をせずに工事代金を受け取る事に成功した。



IMG_0869大学の先生をはじめ、多くの裁判所判事が執筆しているこの本が間違っていると言うの。
「法律は常識である」ことを考えると、私はこの本は正しいと信じている。

























「オカザキヨット不良工事」次は

  <船体のキズ補修>にしてみるかな?

株式会社オカザキヨット裁判(以下オカザキヨット、又はオカザキと称す)

 
(本件は、小豆島の岡崎造船とは一切関係ありません。)

新西宮のオカザキヨットは、主張をころころ変え、でたらめな主張を「金地寛幸」は偽証を繰り返した。

修理を全てやり直したのにも関わらず、大阪高裁はオカザキヨットに支払った工事代金の内、ほんの一部の返還を命じただけであり、驚くべき事に、もし未工事であるならばこれは瑕疵ではないとしてその部分は却下された。全て判例違反であると、最高裁に全額返還を訴えたが却下され、私は訴える手段がなくなった。これは誤審である。大阪高裁の判決が正しいか、いつ同様の(ヨット以外でも)被害にあうかも知れない国民に、問うものである。

 
私はこのブログの準備中に、オカザキヨットの社長が息子に変わった事を知った。新社長になっていきなりこのブログでは気の毒だと思い、会社の対応が変わったか新西宮ヨットハーバーの事務所に新社長を訪ねた。しかし従業員だけしかおらず、新社長は横浜であると言う。
ネットで対応ができると言うので、TV電話で対談した。だが「この件はおやじに任せてある」と主張し話し合いにならない。「なんならおやじを呼びますから、そちらと話しますか」と言われた。私は、前社長に恫喝されていたので、会えば喧嘩になると困るので仕方なく引き上げた。・・・・要するに会社の対応は変わらないと判断し、ブログを立ち上げたのである。
 
 

オカザキヨット不良修理:ウインデックス編

1.初めに。

平成22年6月16日、私はヨットの修理完成検査のため、新西宮ヨットハーバーにでかけた。しかし、ヨットは到底完成するとは思えない状態であった。事実完成しなかった。

マストはまだ倒したままで、箱の上に載っている。交換したのかとウインデックスを見てみると腐食している。当然今まで付いていた物である。だがどう見ても壊れていない。これでよく保険金が下りたと思い、下の写真を撮影をした。

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裁判で「金地寛幸」は、マストに登って確認したわけではなく、憶測で壊れていると判断した事を証言している。私は、マストのウインデックスを見たが、きちんと付いているように見えたので、きちんと交換されており、なんの問題もないと思い込んでいた。

しかし、数々の不良工事。しかもすべての修理は、途中で投げ出した状態である。それにもかかわらず裁判になると全ての修理は完成させたと図々しくも主張するのである。もしかして、他にも問題があるのではないかと、ゲートスタンションを調査すると、どう見ても新品ではない。(詳しくはゲートスタンション編)それでは、最後に残ったウインデックスにも問題があるのではないかと思い、平成23年10月3日、業者に頼んで写真撮影をしてもらった。平成22年10月17日強引に引き取った日から数えて、後14日でまる1年になる日であった。

調査結果の写真を見ると、たった1年経過しただけなのに、腐食してボロボロである。これは交換していないと確信した私は、再度撮影依頼した。撮影するときの条件として、私が6月16日撮影した地上でのウインデックス写真を送り、これと同じ角度から撮影してほしいと頼んだ。(当然比較検討するため)
その結果、なんとマストに付いていたウインデックスと、地上で撮影した写真との腐食位置を比較すると、全てが一致した。(星座書き比較した)
裁判でも2枚の写真は同じものであると「金地寛幸」は認めた。その瞬間、オカザキの弁護士がびっくり。その顔を見せたかった。私が「それでは交換していないではないですか」というと「金地寛幸」は分けがわからないというような顔をした。なぜ交換していないかは、誰でも分かりますね。


2. ウインデックス部品代

オカザキヨット部品代   42,000円

査定額          16,800円

新西宮ヨットハーバー売店  9,975円

オカザキヨット 4.8倍もの高額見積、あまりにもいい加減な見積である。これで保険が下りるなら、業者に見積を頼む必要はない。

しかも、新品に交換しなかった。これは詐欺である。

3. 取付作業費

オカザキヨット作業費  38,000円

M社           6,000円

オカザキヨット 6倍以上の高額見積、いかに出鱈目かはヨットマンなら分かるでしょう。(作業時間1時間ですむ修理である)

 

4.オカザキヨットの主張

H23.3.28 オカザキヨット準備書面

「・・・作業費38,000円については、調査会社がそのまま認定しており、相当額である。

(コメント)

発注金額は被保険者の自由裁量であり、オカザキヨットと発注金額について合意したわけではない。

 

H24.4.27 オカザキヨット準備書面

被告は交換していないと主張するが、新品を購入して交換している。

同様、交換をしている。(ウインデックスの脱着作業)

(コメント)

新品に交換していないことは、後で証明する。

H24.8.31 「文書送付委託申し立て」に対する意見書(オカザキ提出)

「・・・風向風速計センサー・ウインデックス・・・・に限定して、存在する納品書請求書類を提出した。したがって、原告に対して提出が求められるべき証書は・・・」

(コメント)

オカザキは、「申し立てに対して」・・・文書ではっきりと、ウインデックスの「納品書と請求書類を提出した。」と裁判所に申し立てている。実際は証拠提出しなかった。嘘である。裁判所に堂々と嘘を申し立てる。・・・裁判所の対応もおかしい。

H24.8.31 尼崎地裁「金地寛幸」陳述書 

ウインデックス部品

被告は、古い物を使っているという主張をしていますが、新品を取付けいます。ウインデックスは凡庸品なので、いくつか当社でも在庫をもっており、それを使ったと思います。

(コメント)

「新品を購入して交換している」という話はどうなったのか。
ウインデックス脱着作業費

前に述べたとおり、新品に交換している。
(コメント)
私が提出した証拠に対して反論してみろ。

H24.8.31 尼崎地裁「岡崎洋典社長」陳述書 

ウインデックスについては、凡庸品のため、いくつか当社でもまとめて在庫をもっておりました。在庫であった新品のものを使用したため、本件の修理で発注したという資料は提出できませんが、新品をしようしたことは間違いありません。古い物をつかっていたのであれば、引き渡してすぐに被告でも気づいたはずです。

(コメント)

まず、納品請求書を提出したとの「文書送付委託申し立てに対する意見書」で、納品書と請求書を提出したと記載されているが、嘘だと認めたのか。
あの高いマストにあるウインデックスが新品か、中古かの区別がつくヨットマンがいると思うのか。
「金地寛幸」は、壊れていなかったことさえ分からず、憶測で壊れていると判断したそうである。それなのに、我々ならば新品か中古の判断が付くと主張している。私は判断がつかないから、人を頼んでマストに登ってもらったのである。岡崎社長出鱈目もいい加減にしろ。

 

H25.9.17 尼崎地裁公判
   
私:乙138号証を示す。

  これウインデックス、これ壊れているんですか、ところで。これ見ましたか。

金地:はい。

ウインデックス拡大 001
(コメント)皆さんはこれが、曲がっているように見えますか。

 

 私:これ、壊れていませんよ。保険会社で、こんな壊れていないものまで保険で   下してくれるんかって、僕見てました。これ壊れているんですか、このウインデックス、これで。

金地:壊れてたと思って、交換しました。

 私:じゃあ、これ壊れているんですかって、話し。

金地:これ、曲がってませんか、壊れていたと思います。

 私:僕、現物を見ました。全く曲がっていません。

金地:そうですか。

 私:第一、これ、壊れているってどうして分かったんですか。

金地:前のあれも、ライト類も全て割れていましたから、その一式の中で、壊れて  いると判断しました。

 私:だから、はっきり分からなかったんですね。

金地:いや、壊れていたと思います。

 私:目で見て壊れていないものは、壊れていないんじゃないですか。

裁判官:だから、具体的にどこがひわれていたのか聞けば。

 私:どこが壊れていたのか教えて下さい。

金地:軸のところとか曲がっていたと思ったんですが。

 私:全く曲がっていませんね。完璧ですね。

金地:はい。

(コメント)

ウインデックスが壊れていなかった事は、はっきりしたと思います。しかもマスト灯が国産に既に交換されているのに、交換する予定のウインデックスは外されていない。おかしいと思いませんか。

 (続いて)

 私:乙67号証を示す。
(大阪高裁に、もっと鮮明にして出し直した乙175)
ウインデックス新旧比較 001

それで、次がこれ、下がさっきのマストの置いてあった、地面に置いたものを拡大したもの、ここにコンクリートが写っていますから分かりますね。
(下とは、左の写真)

金地:はい

 私:これは、マストに登って写したもの。これ全く同じものじゃないですか。

この傷を見ればよく分かりますね。全く同じですね、これ。どうですか、違うように見えますか。

金地:はい、同じですね。

 私:そしたら、交換してないじゃないですか。

金地:・・・・・・

(コメント)

これを読んで、交換していないことは分かったと思います。私は、はっきりと2枚の写真の違いを説明し「金地寛幸」はその違いを理解したうえで、地面に横になっていたマストの古いウインデックスとオカザキが交換したと主張する、立てたマストに付いているウインデックス。「金地寛幸」は二つとも同じだと認めました。
・・・・・・「そしたら、交換してないじゃないですか」

裁判官:これは、どちらも修理後に撮られた写真なんですよね、見ると。
 金地:はい。

(コメント)
裁判官は、完全に勘違いしている。コンクリートが写っている方は修理前の写真。もう一方は「金地寛幸」が交換したと主張するマスト上の写真。「金地寛幸」は、裁判官の勘違いを上手く利用した。
もし「金地寛幸」の主張が正しければ、初めから腐食したウインデックスを
付けたことになる。・・・・・・みなさん分かりますね。     

 

5.ウインデックスの経年劣化

オカザキが、新品を付けたと主張するので、どれだけ経年劣化するか、興味が湧き耐候テストを行いました。(どうせ裁判は長引くだろうと思ったので)断っておきますが、条件は新西宮ヨットハーバーではなく。もっと気象条件の悪い所で行いました。

ウインデックス腐食 001

 

 

左、オカザキヨットが新品に交換したと主張するウインデックス。1年経過しただけで、すでに腐食でボロボロ。右、耐候試験開始後1年経っても全くきれい。オカザキが新品を付けたと主張しても、日ごろウインデックスを見ている、ヨットマンを騙せると思いますか。

どうですか、みんなが信頼して使っている「ウインデックス」が引き渡し後、僅か1年でボロボロになる。ありえない話です。(新品は、1年4ケ月経過)
ウインデックス耐候試験 001

写真:更に、耐候試験を続けた。2年9ケ月経過しても、このとおり。全く腐食していない。「金地寛幸」は、1年経過しただけでこんなにボロボロになるのか尋問すると「分からないです」 ふざけるな、そんな判断も出来ない人間が修理をしているのか。
私のヨットは、平成19年進水し、2日後には、すぐ沖縄航海。さらに、気象条件が瀬戸内とと比べものにならない、銚子マリーナに係留されて、絶えず潮風にさらされた。従って平成22年までの3年間で、ウインデックスはボロボロになっていたのです。ほとんど新西宮ヨットハーバーにあったウインデックスが、僅か1年でボロボロになる分けがない。なったとしたら欠陥商品である。分かったか「金地寛幸」。

 

6.成22年6月16日完成検査で神戸へ行く

11時頃、現場に到着。ヨットはまだマストを立てていず、倒したままであった。現場では作業員がライフラインを張っていた。これが今日中に完成するのか(約束された完成日、法的には当日の通常終業時間を言う:18時?)疑問を感じたのですぐ「金地寛幸」を呼び出し「ホテルの予約もあるので、無理なら無理と言ってくれ」と話すと「夕方までにはできます」と言うのである。

義兄夫婦と昼食を終えて帰ってくると、作業員はいなくなり修理をしない。送ってくれた義兄が心配して(絶対無理だと思っていたそうである)帰らず残っていてくれた。私は、あきらめてホテルを予約し帰ってもてもよかったが、不審に思いわざと現場に待機し続けた。「金地寛幸」の態度は誰でも不審に思うだろう。

私たちが猛暑の中待っているのに、「金地寛幸」も作業員も来ない。16時近くなっても、いつまでも作業をしないので絶対完成しないと確信し、「金地寛幸」を呼び出した。しかしそれでも「出来ます」と言い張るのである。全く不思議である。

(夜中に完成させてもそれは約束した当日の完成とは言わない:法的には就業時間内の事である:この場合遅くとも18時だろう)

出来るといいながら、なぜ修理を中断したままなのか。この不思議。

「金地寛幸」は、16日できますと何度も確約したので、できなければ又工事代金の話がぶり返す。従って完成させなければならないと考えている。しかしマストを立て、下架して船泊させたくない事情があった。そのため、この状況を見た私があきらめてホテルへ行くことを願った。

私は彼の考えが分かっていた。完成は初めから無理である。しかしマストを立てて海上に係留し、宿泊させることは簡単だった。だが何故そうせず、あきらめさせる必要があった。なぜそうなのかこの時点では全く分からなかった。だから私は故意に待ち続けたのである。

横に置いてあったクレーンもいなくなり、私は「作業員もいず、クレーンも居なくなってしまったのにどうするんだ」と問い詰め、全くホテルへ行く様子をみせないと、初めて「出来ません」と認めた。そこで、ホテルへ行ったのである。
しかし裁判では「完成が遅くなると伝えると、私が勝手にホテルに行った」事になった。・・・・・「ヨットを見た:完成に時間がかかる:待つのが大変なので、勝手にホテルへ行った」と、猛暑に耐え待ち続けた事実を隠してしまった。おまけに裁判で「ヨットは夜中に完成させた」と主張した。私の考えた通りの筋書きである。なんのトラブルもなく、速やかに私たちがホテルへ行った印象を裁判官に与えた。


もう一つの理由・・・なぜ海上に浮かべて、宿泊させなかったか。

以上が「完成日違約編」に書かれている内容の一部です。この時私は、早朝降った雨で寝室が濡れているので、マストを立てず完成させなかったと主張した。しかしウインデックスの事実を考えれば、クレーンを待機させていたのにマストを立てなかったのは、ウインデックスを交換せずにそのまま使う事も、その中に入っていたと思わざるをえない。

 

7.まとめ

ウインデックス部品代16,800円、交換作業代38,000円、これに経費

%。合計63,020円もの高額保険金を受け取りながら、ウインデックスを交換しなかった。まともな業者なら、これだけ証拠を突きつけられれば、認めるはずである。だがオカザキは証拠に対して反論できない。それにもかかわらず、決してこの事実を認めようとしない。これを詐欺と言わずして何を詐欺と言えばよいのか。

少なくとも、全く壊れていないウインデックスを保険請求したことは、私を保険金詐欺犯にした。(オカザキは内容を見せずにこっそり保険金手続きをした)オカザキも当然共犯である。

 

 

8.判決


1)平成25年9月17日  尼崎地裁判決

訴えを却下する

(コメント)
裁判官が「金地寛幸」を尋問したとき、裁判官が勘違いし、それをまんまと「金地寛幸」に利用された。
裁判官は何を勘違いしているのか。証拠の写真が同じ時期に撮影されている分けがないではないか。修理前と修理後の写真だから証拠になるのである。私が証拠にならない写真を出すわけがないではないか。
その勘違いを利用された。


これは誤審であり、大阪高裁へ上告した。

2)平成27年9月4日 大阪高裁判決

控訴人はオカザキヨットがウインデックスの交換をしていないことが本件修理の瑕疵に当たると主張する。
しかしながら、仮にオカザキヨットがウインデックスの交換をしていなかったとしても、単に未施工であるに過ぎず、本件修理の瑕疵に当たるとは言えない。

(コメント)

何とゆうでたらめな判決だ。純然たる手抜き工事ではないか。「未施工だから瑕疵にあたらない」こんなでたらめな判決があるか。
ある裁判官に教えられて私が参考にした。専門訴訟講座「建築訴訟」(民事法研究会)では、はっきりと「未施工も瑕疵である」とされている。・・・・・ここに書かれていなくとも当然瑕疵ではないか。やるべきことをやっていないから瑕疵なんだ。これはウインデックス単体の裁判ではなく、請負契約に含まれた一項目なんだから。
IMG_0869大学の先生をはじめ、多くの裁判所判事が執筆しているこの本が間違っていると言うの。「法律は常識である」ことを考えると、私はこの本を信じている。
























3)最高裁

これは明らかな誤審であり、このような判決は更に裁判をすることになると訴えたが却下された。

(コメント)
私は呆れて、再上告しなかった。これによって「未施工は瑕疵ではない」との最高裁の判断が確定した。・・・・手抜き業者がますます有利なった。
オカザキヨットは工事をせずに工事代金を受け取る事に成功した。



張り替えなかった<船名マーク編>も読んで下さい。

2020年10月24日 トイレの詰まりで高額請求

トイレの修理で高額な修理代金請求され仕方なく払った・・・・こんなニュース最近ずいぶん多いですね。これオカザキはヨットと同じ。修理金額に見合う工事やってくれない。・・・・・皆さんも私と同じ被害に遭われるんですよ。これ他人事では有りませんね。・・・被害に遭った人は私の悔しさ理解してもらえるでしょうね。

株式会社オカザキヨット裁判(以下オカザキヨット、又はオカザキと称す)

 
(本件は、小豆島の岡崎造船とは一切関係ありません。)

新西宮のオカザキヨットは、主張をころころ変え、でたらめな主張を。金地寛幸」は偽証を繰り返した。

修理を全てやり直したのにも関わらず、大阪高裁はオカザキヨットに支払った工事代金の内、ほんの一部の返還を命じただけであり、驚くべき事に、もし未工事であるならばこれは瑕疵ではないとしてその部分は却下された。全て判例違反であると、最高裁に全額返還を訴えたが却下され、私は訴える手段がなくなった。これは誤審である。大阪高裁の判決が正しいか、いつ同様の(ヨット以外でも)被害にあうかも知れない国民に、問うものである。

 
私はこのブログの準備中に、オカザキヨットの社長が息子に変わった事を知った。新社長になっていきなりこのブログでは気の毒だと思い、会社の対応が変わったか新西宮ヨットハーバーの事務所に新社長を訪ねた。しかし従業員だけしかおらず、新社長は横浜であると言う。
ネットで対応ができると言うので、TV電話で対談した。だが「この件はおやじに任せてある」と主張し話し合いにならない。「なんならおやじを呼びますから、そちらと話しますか」と言われた。私は、前社長に恫喝されていたので、会えば喧嘩になるので仕方なく引き上げた。・・・・要するに会社の対応は変わらないと判断し、ブログを立ち上げたのである。
 
 

1. オカザキヨット不良工事・・・ライフライン編

成22年9月5日完成検査に行った。しかし、ライフラインのターンバックルは、ゆるみ止めの処置がなされていなかった。しかも、船首側ライフラインでは、上下のターンバックルの規格が違っていた。神戸では修理をやり直してくれる業者がいなかったので、10月17日、再修理のため福岡へ回航した。

下の写真は10月17日出向前に、出鱈目なライフラインの証拠を確保するため写真撮影していた。桟橋の向かいにヨットが見える。撮影している黒板を見て「オカザキって書いてある」と話していた。彼らもオカザキでヨット買ったらしい。

CIMG0012
 
しかし、ここには給油や修理目的以外では係船できない。

職員がやって来て「午後からイベントが始まるので、ビジターは止まれない。移動するよう」説得したが「オカザキヨット」から「短時間なら係留しても良いと言われている」とごねていた。何を適当な事をお客に伝えているのか。オカザキヨットお前の桟橋か。


緩み止めナットが付いていない写真を、オカザキは反論できるのか。


「イ」オカザキは平成22年6月16日完成を主張した、5日後の21日、私の留守中に、アクア鑑定が撮影した写真を入手した。

「金地寛幸」ナットがない事について、「(その後)どうなったか分からない」。どう見れば完成させたと主張できるのか。完成主張後5日経っても、ライフラインだけでなくジブファーラーのドラムさえ付いていないではないか。

 6月21日の証拠 001

「ロ」ゲートスタンション修理のためライフラインをいったん外した。平成22年8月1日の写真。「金地寛幸」どうなったか分からないと証言したナットを、再び締めたと主張。有りもしないナットを締付けた。このでたらめな証言。

8月1日の証拠 001
 
「ハ」平成22年10月17日再修理のため引き取った時の写真。

「金地寛幸」が自ら締めたと証言。ふたたび締めたはずのナット。どうして又、同じ位置のナットがないのか。

10月17日隣の船 001
 
いずれの時期も、同じ個所のナットが無い、それにも関わらずオカザキの「金地寛幸」は、6月16日完成させたと時、ゲートスタンションを完成させた時も緩み止めナットを締付けたと証言した。無い物を締付ける事ができるのか。

もうこの客は、儲けるだけ儲けて、今回で切り捨てる思惑がありありである。

ばれていない客には、親切にして紹介をもらい。本当の姿がばれたら、故意にお客と喧嘩して、口をきくのも嫌にさせ、クレームを直さないで利益を上げる。建築でもよく使われる悪質業者の手口である。

写真:割ピンが手に入らず(数が多くハーバーのヤマハで売ってくれなかった)針金で代用して、福岡へ回航した。
割ピン代用 001
一番下の写真④は、ゲートスタンション修理後、オカザキが交換した後方ライフライン、ゆるみ止めナット仕様のターンバックルである。但し締付はされていなかった。
上三枚はオカザキがゆるみ止めナット仕様と主張するターンバックル。どう見ても、割ピン仕様のターンバックルである。ヨットマンとしてどう判断しますか。

M社からの報告書

前ライフライン報告書 001
ライフラインの様々な問題点が指摘されている。危険極まりない修理であった。

 

2. 部品代

1)スタンション側ライフライン部品代は、とんでもない金額だった。

オカザキヨット価格  219,811円

M社見積額        71,000円

オカザキは、3倍の保険金を受け取りながら、とんでもない不良修理であった。

 

3. 部 品

船首側のライフラインの仕様はでたらめであった。

1) 船首側ライフライン

(1)上下のターンバックルに大きな問題があった。

①ライフライン上

割ピン+ターンバックル+割ピン

②ライフライン下

割ピン+ターンバックル+ゆるみ止めナット

 あれほどの保険金を受け取りながら、上下の仕様が違うのである。

又、その違いも説明困難なほど複雑な違いであった。オカザキはこれに関し次のように説明している。

H24.4.27 オカザキヨット準備書面
「部品に付いても、甲28号証記載のとおり新品を購入している。」
(コメント)
新品を購入したのは元々認めている。さらに「緩み止めナット仕様」だと主張した。これが本当だとしても、現実は割ピン仕様のターンバックルが付いている。元々のターンバックルは壊れていなかったので、交換しなかった。すなわち新品を買ったが使わず、古いターンバックルを交換していない事になる。

その上で、新品のワイヤーだけの切詰加工をしたとすれば、下段について、パルピット側が割ピン、ライン側がナットであった事実が整合する。

いずれにしても、M社見積の3倍もの保険金を受け取りながら、出鱈目な部品を取り付けた事に間違いはない。

又、船尾ライフラインはゲートスタンションと一緒に交換したが、これは正に緩み止めナット仕様であった。ナットが付いているのと、何といってもターンバックルの胴が緩み止めナット仕様なので、スパナがかかる加工がされている。この胴と比べても、船首側のターンバックルは、古いものをそのまま付けていることが分かる。

 

H24.8.31 尼崎地裁「金地寛幸」陳述書

被告から、割ピン止めしていなかった、古い部品を使っているとの主張があります。しかし、新品を使用しております。

(コメント)

新品を取り付けたことが、割ピンを取り付けた証明になるのか。
口では何とでも言える。いい加減に証拠を提出して反論しろ。出来ないなら、一番初めに上げた。三枚の証拠写真について反論しろ。できるはずがない。


H25.9.17 尼崎地裁「金地寛幸」証言

 私:片方が割ピン仕様、片方がロックナット仕様、どうして二つ違うの付けているんですか。

金地:「ナットが付いていないというだけの話」

(コメント)

なんだ、この横柄な態度は、「ナットが付いていないだけの話」。だから裁判になったのではないか。全くお客を馬鹿にする会社である。

(続けて加工数量の質問を続けた)

 私:どういう意味ですか。(まず最初に言っておきたい、加工をした証拠の納品書について、この中で、私のヨットに使われた物は何一つとしてない。ゲートスタンション部分を切り詰める。それは左右で2本となる。しかし1本である事を問い詰めると、突然裁判官に説明しだした)

金地:「これは、ライフラインの、ちょつと説明させていただいていいですか。もともとアメリカから来たライフラインが、ゲートスタンションの付いていないものだと。それを、ゲートスタンションが付いているがゆえに、日本国内で加工しました。加工したというよりも、追加したんですね。ゲートスタンションを追加するように切って、加工してもらってつけました。そのために、そのコスモマリンに連絡を入れて、加工してますんで。その加工の伝票がこの伝票です。」

 私:でも、1個ですよね。普通は2になるんじゃないですか。左右対称。

金地:「そうですね」

(コメント)

裁判長に、関係ないインチキ伝票を長々と説明して、私の貴重な尋問時間を使った。オカザキの作戦である。そもそも問題になったライフライン1本、こんな長さの物を、私のヨットでは使わない。「金地寛幸」は偽伝票で、どうどうと偽証をした。
(続けて)

 私:この納品書が違うからじゃないですか。

金地:「川本様の修理用品に関する物だけではなく、他にも注文しますので、それの全部合切された、これ納品書ですから。

(コメント)

その後の質問でも、結局使われた物は、一つとしてなかった。それなのに、私の部品も入っていると言い張るこのづうづうしさ。どうも、この納品書は「ディンギー」の部品ではないか。

ライフラン加工納品書 001
H25.9.17 尼崎地裁「金地寛幸」証言

裁判長:同じ船に付けるものでも変わるんですか。

 金地:「はい。日本国内で加工していますんで。」

裁判長:日本国内で加工するときに、この加工の仕方を変えるということですか。

 金地:「加工の仕方というか、そのピン穴のあるなしのパーツですね。パーツが変わっていることはあります。」

裁判長:何で、ちょっとよく分からないんだけど。同じものを輸入しているんでしょう。

 金地:「はいそうです」

裁判長:加工するときに、仕様の違いを付けるということですか。

 金地:「仕様の違いというか、パーツがそれしかないということで」

裁判長:それしかないってどういう意味か、私はヨットのことわからないから、分からないんだけど。

 金地:「これ、全て輸入のものですので、加工するときに、加工の業者ですね。日本国内の業者、これが同じものを持っていなかった。全く同じパーツを持っていなかった。」

(コメント)

同じパーツを持っていなかった。それならば違うパーツで統一するだろう。指摘しているのは、パーツがばらばらだという事である。なお言えば、ゲートスタンション側のゲートアイの所をカットし直せば済む問題であった。多額の保険金は何のためにあるのか。オカザキにぼったくられるためあるのではない。

 
2) ゲートスタンション後方ライフライン
ゆるみ止めナット仕様が使われていたが、割ピン仕様にも出来、部品としては問題がなかった。

3) ゲートスタンションライフライン
写真:2本長さが短く、作り直す事になった。

H23.3.28 オカザキ準備書面
「被告は、ライフラインの長さが不足していると主張しているが。元々の長さどおり取り付けている。」
(コメント)
私が主張しているのは、長さが不足している事であって、元々の長さかどうかではない。ゲートスタンションを交換したのであるから、普通長さは、ちょうどよい場合もあるし、過不足が起きる。「元々の長さ」だからと言って、長さが正しい分けではない。特にオカザキの付けたゲートスタンションは立て方が不揃いなのであるから、長さが合う方が不思議である。元々の長さ通り作ったという証明もない。

写真:再修理した物との比較
ゲートライン短い 001

H23.8.25 オカザキ準備書面4

「ライフラインというのは、長さが合わないと、そもそも取り付けることすら不可能であり、取り付けられていること自体が、長さが合っていたことの証拠である。

(コメント)

裁判長をだましにかかっている。合わなくとも見かけだけは取り付ける事は出来る。オカザキは、船首側ライフラインをゆるめると、その分ゲートラインが短くとも、一応取り付ける事が出来るので、それを利用したインチキな取付をおこなった。

4. 修理作業代

スタンションのライフライン取付作業代は、とんでもない金額だった。

オカザキヨット価格  144,900円

M社請求金額       7,850円

オカザキは、M社の18倍もの保険金を受け取った。しかしその修理内容は、全く出たらめであった。信じられない。

 

5. スタンションのライフライン取付作業

私のヨットのライフラインのゆるみ止めは、割ピンである。割ピンは遠目で見ても取付に問題があるか確認が出来る。一方ゆるみ止めナット仕様は、目で見てもそれが緩んでいるか分からない。

ライフラインのテンションは非常に重要である。ターンバックル胴が数回転するだけで弛みが変わり、問題ないと信じて掴んだ時、いつもと違うと、体が揺れ、落水につながるのである。ターンバックル抜け落ち防止のためについている分けではない。

だから近海に出かける私は、見た目ですぐ分かる、安全性の高い、割ピン仕様を選ぶのである。

1)勝手に、ロックナット仕様に変更して問題がないかの
   如く説明した。
オカザキは、高額の保険金を受け取りながら、ゆるみ止めの割ピンを取付けなかった。割りピン8ヶ所の内、たまたま付いていた2個のロックナットも締め付けられていないと指摘すると、さもロックナット仕様に変更したかのごとく主張しはじめた。

H22.10.28 「金地寛幸」通話録音反訳書
 
私:はい、指ではじいたら、くるくるって回る。全部、全てがその状態だよ。
金地:・・・あれあのー、一応僕、あのまちよっとあれ僕が締めてきたんですけど、あのー一応工具で、しゅーっと全部あのーきちっと絞めたです」
 私:何が、何が工具さ。
金地:はあ、はあ
 私:すべてのライン、やつがネジ締められていなかったよ、全部。全部。
金地:はい
(コメント)
「金地寛幸」には、すべてのナットが締め付けられていない事を連絡していた。返答に全く自信がない会話である事が感じられる。

H23.3.28 オカザキ準備書面
原告はきちんとネジを取付けて締めている。ネジのゆるみ止めとしてナットを取付けているので、割ピンは不要である。
(コメント)
写真:「ナットを取付けている」・・・たまたま2個付いていただけで、他は全くないではないか。

H23.8.25 オカザキヨット準備書面4
「ライフライン調整のターンバックルの緩み止めには、緩み止めナットを取り付ける、割ピン取り付ける等いくつかの方法があるところ、原告は、緩み止めナットを取り付けるという方法を選び、緩み止めナットを取り付けた。ナットが取り付けられている以上。さらに割ピンで緩み止めをする必要はない。
(コメント)
平成23年1月22日、ナットは8個の内2個しか付いていない証拠をあげているのにこの反論。ナットはたまたま2個付いていただけではないか。残り6か所はナットが無い。勝手に仕様を変える権利はどこにある。


H24.4.27 オカザキヨット準備書面

「緩み止め防止ナットを取り付けており、重ねて割ピンで緩み止めする必要はないから、瑕疵ではない。

(コメント)

緩み止めナットが付いていないのに何度もこの主張。全く呆れる。

H24.8.31 尼崎地裁「金地寛幸」陳述書

「ライフラインの交換作業費」「被告は、ゲート再修理のためやり直しが必要だとの主張をしておりますが、再修理の必要があるような修理はしておりません。よく分からない主張です」

(コメント)

スタンション・ゲートスタンション編を読んでいただければ、どちらの主張が正しいか分かります。アクア鑑定からも、「確かに曲がっている」と指摘されているのに何を図々しい主張をするのか。


H25.9.17 尼崎地裁「金地寛幸」証言
 私:乙109号証の写真、ナットは付いていませんね。
金地:「はい」
 
私:ナットを締付けたといいましたよね。
金地:「はい」
 
私:どうしてナットが付いていないんですか。
金地:「それはちょっとわからないです」
(コメント)
「ナットを締付けた」と主張しながら、「ナットが無いのは分からない」・・・付いていないナットを締付ける事はできない。「金地寛幸」偽証するな。
続いて)
裁判官:何か写真で、ロックナットが付いていたり付いていなかったりということなんですが、6月16か17か、そのぐらいに一旦完成したんですか。
 
金地:「はい」
裁判官:その時点では付いていたんですか。
 
金地:「はい」
裁判官:あなたは全部締付けた記憶はありますか。
 
金地:「全部僕が取り付けましたんで」
裁判官:その後どうなったか分からないということですか。
 
金地:「はい」

(コメント)
「金地寛幸」偽証するな。裁判官も私の証拠に対して反論させろ。
下の写真は、6月17日海へおろし、4日後の6月21日私が海難審判で早朝広島へ行った後、どういう分けかアクア鑑定が来て、撮影した写真である。ロックナットがほとんど付いていないではないか。(8個必要なのに、たった2個しかついていない)

 6月21日の証拠 001

ターンバックルに付いているボルト部分は、4×2=8本ある。その中で割ピン用の穴が空いているのは6本、残り2本は穴が空いていない。この2本だけがロックナット仕様のライフラインである。従ってナットは2個しか付いてこなかった。

又、ターンバックルの胴(回転部分)は、ロックナット仕様の場合、ロックナットを締付けるとき、スパナがかかるように、両端が平たくなっている。

しかし、上下のターンバックル胴は丸い。即ちこのターンバックルは基本的に割ピン仕様である。たまたまロックナット仕様のラインが付いてきたので、ナットが付いてきたにすぎない。


H27.5.28 大阪高裁「金地寛幸」陳述書

「ナットの緩みについては事後的に発生したものではないでしょうか。ヨットでは使用していれば緩みは発生しますし、それはその都度チェックしてオーナーが締めていくべきものです」

(コメント)

ナット締めの欠点をもろに指摘する陳述書ではないか。だから近海仕様は、元々の割ピン仕様でなければだめだと言っている。太平洋のど真ん中で落水したらどう責任をとるのか。更に付いていないナットの説明がない。

だいたい、8月末ライフラインの取付が完了し、10月17日証拠写真撮影。2ケ月経たないのに、14個のロックナット全てが緩む。こんなこと、オカザキヨットの修理以外では起こりえない。手で締め付けただけなのは明らかである。それも簡単にばれる程度の締付であり、指で弾いただけで簡単に回転した。手で締め付けた・・・それでも大げさ、過大評価である。

 

6. ゲートスタンションのライフライン取付作業。

オカザキは、ゲートスタンションのラインが短く、ペリカンフックにネジ部分が充分入らないにもかかわらず、そのまま放置した。極めて危険な行為である。

だが、オカザキは次のように反論している。

H23.3.28 オカザキヨット準備書面
被告はライフラインの長さが不足していると主張しているが、もともとの長さどおりに取付けている。

(コメント)

実際に長さが不足している。どう言いつくろっても、事実は曲げられない。

オカザキヨットのゲートスタンション取付は曲がっている。これはオカザキも認めており、甲板の歪みのせいにしている。この場合長さを元通りに製作したとすると、長さが合わないないのが普通だと思う。違いますか。又、ジブファーラー編で説明したが、オカザキの主張する「もともとの長さどおり」自体が信用できない。

写真:ライフラインがペリカンフックに充分入っていないので、用心のためロープを張って福岡へ回航した。

 ライフラインろーぷ 001

 オカザキは、どの様にごまかしたか。

船首側のライフラインを緩め、それによって、ゲートラインの長さ不足を補ったのである。そのため、ゲートラインのペリカンフックを外すと、ライフラインはだらりと垂れ下がってしまう。この様な状態でフェンダーが下がっているとペリカンフックを引っ掛けて閉めるのは容易ではない。必ずしも力の強い男ばかりではないのだ。
H23.8.25 オカザキヨット準備書面4

(M社は、オカザキがペリカンフックに、ロックタイトを塗布しなかった事を指摘し、しっかりと緩み止めをした事に対してのオカザキの主張)

「M社のとった処置というのは、ターンバックルを固定してしまうというものであり、原告であれば、そのような事はおこなわない。仮に船主がどうしてもと希望した場合でも、やめるように説得する」

(コメント)

どうして、ペリカンフックにロックタイトを使ったことが、ターンバックルを固定する事になるのか。わけのわからない裁判官を騙すための記述である。

ライフラインには、フェンダーが下がっているため、どうしても捩じれるのである。これにゲートスタンションのペリカンフックをかけるには、どうしてもペリカンフック側を捩じって引っ掛ける。このためペリカンフックはネジが緩みやすいのである。これを防ぐため、緩み止めナットにロックタイトを塗布して、完全な緩み止めにするのである。

オカザキはなにをいいかげんな事をして、乗組員を危険に晒すのか。

 

7. ゲートスタンションの後方のライフライン取付作業。

勝手に、ゆるみ止めナット仕様のターンバックルに変えていた。しかし、このターンバックルは、割ピンも取付ける事が出来るので、一応部品としては問題がない。だが、ターンバックルの保護カバーを外して確認すると、ナットが全く締付けられていなかった。ネットに隠れているので、疑いをもなければそのまま放置され、危険な事になっていた。

 

8. 裁判所の判決

1) 平成25年9月7日 尼崎地裁判決
①ライフラインには、少なくとも緩み止めナットか割ピンで緩み
 止めする必要があると認められるから(甲23)、割ピンも
 ナットもついていないことは瑕疵に当たるし
②ライフライン上下2式の内1式しか新品に交換されていない
 ことが瑕疵に当たる事は明らかであり、証拠(乙8、49)
 及び弁論の全趣旨によれば、これらの補修費用としては被告
 主張の5万8700円を下らないと認められる。

(コメント)
①緩み止めら対するオカザキの主張は避けられ、私の主張は
 認められた。 
②瑕疵は認められたが、部品はほんの一部が交換されていた
 だけだったが、一応納得する事にした。但しその交換手間は
 
全て やり直す必要がしたにもかかわらず、M社に支払った
 工事代金だけが認められ、全額帰ってこなかった。これは
 判例違反である。オカザキは不良工事で十分すぎる利益を
 得たのである。こんな判決は誠に理不尽な判決である。

オカザキのでたらめな修理は認められたが、全てやり直さざるを得ないにもかかわらず、修理作業代は全額帰ってこなかったので、上告する事にした。

2)平成27年9月4日 大阪高裁判決

(前略)証拠(乙44,49)によれば、控訴人は、マリーンテックに対して、ライフラインに緩み止め割ピンを取り付ける作業を依頼し、その費用として5000円を負担したことが認められる。これは本件修理の瑕疵により控訴人に生じた損害に当たると認められる。なお、控訴人は、補修工事費として、別表の瑕疵番号kの「補修工事費用」記載のとおり12万6000円を要する旨主張するが、それだけの費用を要すると認めるに足りる証拠は見当たらず、控訴人の上記主張は採用することができない。

(コメント)
ようするに、M社に支払った5000円だけ認めないという事である。しかしこのライフライン作業は、オカザの工事不良により全て外してやり直すことになった物である。従ってオカザキの修理した部分は全くない。訴えは、オカザキの出来高は全くないので修理費を返せというものであり、やり直し工事をしたから、やり替えに要した工事費を返せという主張ではない。これは誤審であり、判例違反だと最高裁に上告したが却下された。更に、尼崎地裁では認められたでたらめなライフライン(材料)の交換部品代は認められなかった。どうなっているんだ。

おい、オカザキヨット株式会社。あんなでたらめなライフラインを取り付けてどうする気だ。残った作業代12万1000円を返せ。ここで請求しておくぞ。
ヨットマンに会うたびに、こんなでたら目なライフラインを付けたんだと、皆に見せてやる。いやならライフラインの部材代も返金すれ。
 

 
  <次回は、バウハッチのでたらめ修理>

2020年10月24日 トイレの詰まりで高額請求

トイレの修理で高額な修理代金請求され仕方なく払った・・・・こんなニュース最近ずいぶん多いですね。これオカザキはヨットと同じ。修理金額に見合う工事やってくれない。・・・・・皆さんも私と同じ被害に遭われるんですよ。これ他人事では有りませんね。・・・被害に遭った人は私の悔しさ理解してもらえるでしょうね。

2004年小笠原航海記

これは、2004年、2回目の小笠原航海です。

前回は、体調不良で八丈島に寄りましたが、今回も直接向かいました。なぜなら
海流の関係で、銚子⇒八丈島はけっこうむずかしいからです。
(前回は、八丈島の真横まで進み、体調の限界を感じ八丈島へ行きました。
 従って、潮の影響がありませんでした)

小笠原実績表 001
2004年4月25日 銚子⇒小笠原
銚子を出発小笠原へ向かいました。途中、少し風が強いことが一度だけありましたが、風向きは良く、何の問題もなく簡単に着く事ができました。小笠原へは、3時頃到着。真っ暗な海に停泊灯。すでに先客のヨットが漂っていました。私も夜間入港は危険なので、漂っていました。気が付くと既にヨットは消えており、私もあわてて入港しました。近道をすると浅瀬に乗り上げる危険があるので、右の山に沿って大曲で入港、6時着岸となりました。
第一回目の小笠原航海、即ち初めての小笠原。GPS頼りに小笠原へ向かいましたが、朝靄の中GPS通り小笠原の島が見えた時は感動しました。

2004年5月11日 小笠原⇒銚子
帰りも順調に航海しましたが、13日八丈島を過ぎたあたりから時化が始まり、揺れがあまりに激しく、船底が波に叩かれるので、ヒーブーツしました。確かに静かに揺られているだけになり、横になっていましたが、1時間もすると飽きてきて、再び航海をはじめました。やがて時化も小さくなりこれで大丈夫だと安心して航海を続けましたが、6時間ほどして再び時化がはじまりました。多分前線がYの字にあったのだと思います。銚子沖に接近した時は、時化もほとんど収まりましたが、夜中なので船速を落とし朝になってから入港しました。だいたいロングをして帰路はいつも時化の中を走っています。

これが当時愛艇だった。カタリナ320です。今の350よりは、船体の強度があると思います。
2004銚子出航 001

今回は航海写真を撮っていません。相変わらず疲れているので。八丈島を
過ぎると突然海の色がコバルトブルーに変わります。南だと実感する一瞬です。
2004自撮り 001
こんな感じで、毎日小さな山を征服して楽しみました。多分自撮り棒の
元祖は私でしょう。三脚の1本を伸ばして、上から撮影しています。
(祭りでは、更に、1本タイプを追加して空撮の様に撮影もしていました)

母島大砲 001
母島では、旧日本軍の大砲の前で。アメリカ軍は上陸しなかったらしい
です。要するに、食料供給責任のない捕虜収容所。
塹壕も多いですよ。日本兵になった気分が味わえます。

2004ダイビング 001
東京方面へ2時間ほど戻った岩礁でダイビングをしました。たしか「マグロ岩」
とか言っていました。マグロは居ず、ネムリブカとか言う1m位のフカと戯れて
いました。
ちなみにダイビナグは昭和46年ごろからやっています。2016年は与那国で
やりました。(趣味は、浅く広くがモットー)

先にコメントしましたが、小笠原は環境問題がうるさいので、油は一滴も漏らし
たらだめだと言われます。必ず洗剤で、中和液を作って用意しましょう。
無線は、ダイビングショップ「KAIZIN」の山田夫人がやっていて、この
業界では有名人です。12時20分~13時のオケラネット心強いですよ。
周波数 21.437MHZ

銚子~小笠原~沖縄~銚子のトライアングル航海を、アップしようと思いまし
たが、資料が船に置いてきたので駄目でした。今度船へゆくのは3月中頃で、来年春に、
近海の船検が切れるので、今年は最後の沖縄航海になるかも知れません。

兵藤さんお粗末ですみません。

兵藤さんなら。名古屋⇒八丈島⇒小笠原かな。途中、御蔵島へ向かった場合
「銭洲」という岩がありますので注意して下さい。神戸から日本一周に
出かけ、いきなり衝突して、沈没させるところでした。ここにぶつかると
思って、赤の蛍光ペンで囲っておきましたが、夜間赤灯の下で見ると、全く
見えませんでした。そのため、予定通りに衝突、ウイングキールと喫水線
部分を痛め波が来ると、船腹ときしきしするキールから浸水、松崎で修理に
1か月かかりました。

<小笠原⇒沖縄航海>(2007年?)
3回目の小笠原航海の時、思いっ切って沖縄へ向かいました。一か月の漂流を
予定して、食料を積み込み、他にシーアンカーを200mほど用意しました。
ウインドベーンは、日本一周のため南方諸島へ向かうのに、近海を取った時に
付けてありました。もし、エンジントラフルがあったら、神戸まで黒潮に乗って
帰るつもりでした。

小笠原から、沖縄は、6泊7日の旅でした。相変わらず単独です。小笠原を
出航すると、後ろから警備艇が追いかけてきます。何か問題?と思っていた
ら、「気を付けて行って下さい」と声をかけ戻って行きました。さすが観光の
島と感激しました。
毎日、太陽が前方に沈むと、後ろから月が出て、朝には前方に沈み、
又、後ろから
太陽が昇る。これの繰り返しでした。毎夜月を見ながら
一人「月の砂漠」を歌っ
ていました。月明りでギラギラ光る海は正に
砂漠です。月が明るい時に航海したのは正解でした。暗い海は寂しい
ですからね。
機帆走でしたが、燃料がギリギリだったので中間地点まで行ったとき、セール
だけで半日ほど走りました。しかしよく考えると、どんどん燃料を使って沖縄
近くで燃料切れを起こした方が安全だと気付き、残20リッタまで使おうと、
エンジンを回しました。
燃料節約のため、6ノット以上出ると、エンジンの回転数を1800とかに落と
していました。自動操舵、冷蔵庫と電気を使うので、帆走だけでは無理です。
当時ソーラを積んでいませんでしたし。もし、燃料切れを起こしたら、後は
ウインドベーン使います。嵐の中大東島を通過、太平洋の嵐は凄まじい物が
あります。
翌朝、一転穏やかな朝もやの中に沖縄本島を見た時は感動ものでした。燃料も
運よく30リッタほど残して、宜野湾に着きました。
昼、12時前にエンジンを止めて、帆走、エンジン音の無い静けさの中でオイル
点検。食事をしながらオケラネットで交信。(事前に、風向風速、気圧、波の高さ、
うねりの高さを調べて報告)
13時になったら、又23時間エンジンを回していました。それといつ嵐に
あうかも知れないので、補給に苦労しないように燃料は毎日補給していました。
ポリタンク4個の箱を作り甲板にも置きました。たしか全部で9個180
リットル積みました。(+燃料タンク)しかし、キャップをしっかり締めて
無かったため、波に叩かれた時油もれを起こし、ロッカーの中汚してしまいました。
大東島へあと一日と近づいた頃、風がパッタリと止まり、時化てもいいから
風が欲しいと考えていたら、2時間ほどたって、風が吹き始め、まもなく
とんでもない嵐になり、ひどい目に会いました。(詳しくは、後で)
一度うねりが後ろからやって来た事があります。その高さは初めての経験で
した。海の底から小山の上に上がる感じです。それほどの高さを感じました。
手で操船してみましたが、10分も操船できませんでした。後ろをおされる
ので、わずかな油断で船が横向きになってしまうのです。
幸い、以前ハンドルに付いていたひ弱なオートヘルムを、必要以上に大きな物に
変えていた事が役にたちました。(使わない、ウインドベーンもあります)
うねりが来て、船が持ち上がってゆくと、サーフィン状態になって、船が突っ
走ります。しかし、うねりの方が早いので、最後には追い抜かれ、山を登る
事になります。登りながら実は海の底に沈んでゆくのです。底に着くとまるで
どんぶりの底にあるサイコロの気分です。又、海底が上がって来てサーフィンが
始まります。
このうねりが、前の方からきたらどうしょうかと思うと、ぞっとします。
山の上に登ると、遥かかなたまで、うねった海が見渡せ、荒々しい風景が楽しめ
ました。半日(6時間)ほどがんばっていると、やがて静かになりました。
出航する時は、当然晴天を選びます。その場合高気圧の中心は本土側にあります
から、風向きは非常に良かったのを覚えています。
(日本列島沿いはほぼ向かい風ですが)
最後に忠告。毎日エンジン音を聞いていると、海から「お~い、お~い」と呼ぶ
声が聞こえだしますので、絶対海に呼び込まれないようにしっかりと、セフテイ
ハーネスを着用して下さい。

<どんな嵐に会ったか>

大東島まで、後1日を残し、風が弱くて思うように進みません。時化てもいい
から風が欲しいと思いました。私の願いが通じたのか、2時間ほどすると風が
出始めました。しかし4時間もたたないうちに、嵐になってしまいました。
私は、嵐などお願いした覚えはありません。
いつも、セールは早く縮帆する。これが外洋クルージングの基本。2ポンにして
機走していましたが、嵐になり、今資料がありませんが、3時方向40f以上、
波高5~6mくらいだったと思います。
嵐の気配がしてきた段階で、3ポンまで落とすことにしました。
今回このため3ポンを付けてもらったのです。しかし3ポンにしてみると、
なんと、余ったセールを中間で縛る穴が開いていないのです。ですから2ポンの
穴で縛る事になり、余ったセールに波をかぶると、袋になりブームに海水が
溜まってぶら下がり、不安定になるのです。
従って、ジブフセールをもっと小さくする事にしました。しかしすごい嵐です。
巻き込もうとすると、シートがバタバタと波打つのです。そのうちシートが
互いに結び合い、巻き込めなくなってしまいました。
この問題を解決するために、船首に立ちました。足元の周囲は海なので、
その感じは、嵐の海の中でたらい船に乗っている感じでした。なんとか
ほどこうとしましたが、風の力で強く締まっているので到底不可能でした。
しかたなくあきらめました。この間、一度として大波がかぶって来なかった
のは幸いでした。
6泊7日、この間、この嵐の時、たった一艘の船にあいました。白い一見
調査船風の船で、近くに来るまで全く気づきませんでした。ヨットの100
m位前方を横切って行きました。様子を見に来たと思われます。遭難と間違
われたらいやなので、見栄を張って、船尾で腕を組んで立っていました。
なるようにしかならない。船室に入って寝る事にしました。もう何の工夫も
できないからです。それに、船室に入ると太平洋の真ん中にいる感覚がなく
なり、桟橋に船を付けている感覚になって、あまり不安を感じないからです。
(船の中は我が家で平気ですが、ホテルへ泊まるとホームシックになります)
又、ヨットが横転した場合、復元に問題は無いでしょうが、人間は溺れます。
これ以上対策がないので、しっかりとハッチを閉め、嵐の事は考えません。
GPSを見ながら「ああ、今大東島を過ぎたな」と思いながら朝を迎えました。
外に出て見ると海は静かになっていました。但し船内は、落下物でめちゃくちゃ。
ジブファーラーを見ると、下の写真の様に絡まっています。激しいバタつきで
セールが裂けていると思いましたが、このまま航海を続け、宜野湾でほどいて
見ると、問題がなくてほっとしました。
大東島通過 001

<番外編:これが僕のスタイルです>

現在の愛艇、カタリナ350。濡れた物を掛けるための、独立したシャワー
室と、セールを仕舞うのがつらくなってきました。マストを変えたかった
ので、買い換えました。ドジャーは良く出来ていますが、幅が4mもあり、
広いので、風の影響を受けやすく、航海というより、居住するための船です。
向かい風の時は、雨が降っても中央のドジャーを跳ね上げて航海しています。
画像 166

①船から、岸壁にかかっている。梯子に注目して下さい。乗り込み
用の足掛かり
パイプがあり(梯子の下部分)、これがある事で、桟橋
から多めに離して係船する事ができ、
波のショックを防げます。
岸壁が高い場合、これを上に向け、パイプに梯子を
差し込みます。
この仕組みは、最高です。いつも自慢しています。ロープで自立させる
ことができるので、2メートル以上の落差があっても、するすると登り
簡単に
もやいがとれます。(2018年、支え棒を製作しました)
又、船が流されそうな時は、自立させておくと、岸壁から離れても倒れ
ませんので、極めて安全です。
兵頭さんのように、日本中の港全部制覇
する勢いの人は、ぜひ製作してください。
上陸したら、付けっぱなしでロープを結んでおき、船側に倒します。
乗船する時、このロープを引っ張り岸壁にかけます。(下の写真参照)

又、梯子はスタンションのカーブに合わせて、作成しているので、
スタンションに
取り付ける事により、落水防止の働きもします。

IMG_1178

②ハンドルの前の、軽油タンクを入れてある箱に注目して下さい。軽油タンク
が青く見えます。四つ隅だけを固定した。透かし箱にタンクをいれています。
蓋を付けて、下には、灯油ポンプ。上で食事をしたり、入港の時海図を広げ
ます。底には、滑り止めを張って下さい。かなりの揺れでもなんとかなります。
自慢するのは、下の写真のように、コンパクトに解体収納できる事です。
そのため透かし箱にしています。下の写真は、不要になりばらして、縮小
したところです。空のポリタンクはいろいろな隙間に押し込んでいます。
IMG_0240

③絶対、ハーネスを外しません。航海中は24時間、寝ている時も
付けています。ハウスから出る前に、ハーネスを引っ掛け、外に出ます。
救命胴衣は意味がないので、着けるのは、出・入港の時だけです。
IMG_4249

④私の長距離航海用の朝食。
ご飯はパックを温め、ご飯の半分をよけて、卵かけご飯です。水を使わないため
です。納豆は、脳血栓予防のためです。野菜は、果物・玉ねぎから。総合ビタ
ミン剤・ゼリーの栄養補給剤はかかせません。航海中ビールはほとんど飲み
ません。小笠原~沖縄航海。漂流は、1か月を予定して食料を積みました。

IMG_0475

⑤なんのため、沖縄へゆくのか。
豚足の柔らか煮とオリオンビールを飲むためです。二日連続市場に行って
豚足とオリオンビール。三日目はどこかの食堂。毎日行ったら馬鹿かと
思われるので、この繰り返しです。
(沖縄で合流した息子と)
IMG_0265
オリオンビール、お土産に持って帰った事がありますが。他県では全く
美味しくありません。
そういえば、兵頭さんは「オリオン」でしたね。


株式会社オカザキヨットには、ひどい目に会いました。興味のある方はブログ「オカザキヨット裁判」「オカザキヨット評判」で検索して下さい。


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